音楽・ミュージシャン
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森高と静香
「森高千里 UHQCD THE FIRST BEST SELECTION ’87~’92」
このアルバムに限って言えば「NEW SEASON」「17才」以外すべて森高さんの作詞です。
お父様も音楽をされていたからか、音楽性がもともと備わってた方という感じ。
どうりで当時のアイドルと一線を画していたわけです。声こそ独特だけど、歌も上手いんですよね。
江口洋介さんとの出会いは、泉谷しげるさん主催のチャリティーライブだったそうで。
森高さんドラム、江口さんギターとして同じステージに立ったと。
森高さんのアルバムを聴いてると、「17才」からしばらくは打ち込み電子音スタイルで世の中への不満を投下してましたが、いつの間にか作詞にメッセージ性が込められるようになってきます。
「勉強の歌」がその境っぽいかな。
そのあと「この街」「ファイト!!」「私がオバさんになっても」で中高生も女性も取り込むようなメジャー性を帯びてくる。
「勉強の歌」がまたいい歌!私は打ち込み時代の方が好きかも。
同時に買ったのが工藤静香さんのベスト。これはダウンロードです。
思い切り歌えた!という楽しさがありました。1巡目。
しかし2巡目(別の日)、どっと疲れた…。工藤静香さんの曲は3期の流れがあると感じます。
・おニャン子の逸材ドラマチック期(抱いてくれたらいいのに…・恋一夜)
・中島みゆき期(MUGO ・ん…色っぽい・黄砂に吹かれて・慟哭)
・愛絵理期(Blue Rose・Ice Rain・Blue Velvet)愛絵理(あえり)とは、工藤静香さんの作詞ペンネーム。
この愛絵理期…自分のマインドとまったく合わなくて疲れてしまった。
つまりヤンキーマインドですね。
曲はどれも美しく、歌ってて楽しいのですが、つい歌手の歌い方に寄せてしまいますね。
静香になろうとして…1ミリもなれる要素がないことに気づいた途端疲れた。
中島みゆき期の曲とちょっと歌い方が違うのです。
みゆき期の詞は全然ヤンキーじゃない。みじめさと、声の低さが多くの女の心をつかむはず。でもたぶん…工藤さんとしたら滲ませたかったんでしょうか。
みじめな恋愛なんかしてねーぞと。
愛絵理期の曲からも苦悩は漂ってますが、みじめさとはちょっと違う。
ヤンキーの恋愛とはこうだぞ!というのを華奢に美しく見せてくれる感じ。特に「Ice Rain」(1994年)という曲は、静香盤瑠璃色の地球とも言えそうな壮大さです。
歌い出しにもう、これぞ工藤静香!という感動。
なんか…誰かを彷彿させると思ったらこの1994年、YOSHIKIとの交際宣言がありました。
(木村拓哉さんと結婚したのは2000年)
そう思うと、愛絵理期の華奢でセクシーな曲の数々に合点がいきます。森高さんもヤンキーだったと思われます。しかも熊本のヤンキー。
工藤さんは羽村市のヤンキー。
東京西部のヤンキーも相当強そうです。八王子がなんたって怖いですから。ヒロミとかユーミンとか(ユーミンはヤンキー以上に怖い)
そして旦那もヤンキー。
江口洋介さんは今でこそエリート社会人役が多いですが、「湘南爆走族」でデビューですからね。工藤さんの曲を聴いてたら、中学時代のことを思い出しました。
あのころ、ドラマチックな恋愛はヤンキーにしか許されなかった。
超美男子に心奪われても、ヤンキーのあの子も好きだと噂に聞いたら引くしかない。1年交際が続けば「結婚するらしいよ」という噂が飛び交い、中学卒業後まで続けば「妊娠したらしいよ」という噂が広がる。
そんで街角のスーパーで本当にヤンキー先輩がベビーカー押してたりするんですよ!
一層痩せてるのにやっぱり美しい。
その痩せた肩を抱き寄せる夫もどこか誇らしげなジャージ姿。ホットロードの世界…。工藤さんの歌を歌ってて、「叶わない!」と強く思った。
歌ってても寄せられないのです。マインドが遠すぎて。
恋愛とドラマチックさがヤンキーのものだった中学時代の原理原則がはっきり呼び起こされた感じ。打ちのめされた。こんな感慨はなかなかないですね。森高さんにだってそりゃ叶わなさを感じるけど、曲はまっすぐな失恋ものが多い。
そしてカラッと明るいとこと、ベースにちょっと怒りがあるところやシンプルさが私は好きです。名曲バラード、「雨」
セルフカバーMVでは白チュニック姿。ヤンキー色なし!
「LEE」姉さんという感じです。工藤静香さんは「LEE」や「リンネル」の表紙になったことってあるのかな。
やっぱそっちじゃないんですよね。
でも「婦人公論」で何か独白するたびに支持を集めそうです。
存在するだけで妻・母としての説得力がすごいですからね。
とりわけ昔の森高さんの独自性がかっこよくてしょうがない。
数年前のライブは評判になりましたが、ミッツさんがまさに森高さんのかっこよさを的確に表してる。
「他人事性の凄み」これですよ!さすがミッツさん。この他人事性、森高さんの牡羊×水瓶部分と思う。
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筒美京平スペシャル
筒美京平さん亡くなられたのですね。
筒美京平さんといえば希代のメロディメーカーですが、国民曲ともいえるのはサザエさんですかね。
オープニングもエンディングも筒美さん作曲。
ほぼ毎週何十年も耳にしてるのに、こうやって書いててもたまらなく聴きたくなる。
筒美さんってそんな曲を作る方。
ほんっとワクワクさせてくれるんですよね。
特にイントロ。
他の曲となんか違う楽しさ・痛快さを感じて、作曲者を調べると筒美さんだったりするのです。
東海道新幹線の到着お知らせ音、TOKIOの「AMBITIOUS JAPAN!」など、生活にも浸透してますね。筒美さん訃報でまず思い出したのがこちら。
小沢健二「強い気持ち・強い愛」(1995年)
筒美さん55歳の作曲作品です。
正確には共作ということですが、私はオザケンといえばそりゃ「ラブリー」も「愛し愛されて生きるのさ」も「今夜はブギー・バック」も好きですが、この曲への「大好き!」という気持ちはちょっと格別です。
オザケンはこの曲でTV的にメジャーになったんじゃないかと思うほど。
筒美さんは「メジャー力」がすごい強い…と言うのか、メジャー鉱脈がどこにあるかズバリ探り当てられる方じゃないかとつくづく感じますよ。
メジャーといえばこれ。 太田裕美「木綿のハンカチーフ」(1975年)
出だしの「こ・い・び・と・よ〜」で永遠にノれる気がします。
あと「い・い・え〜」がなんかダンシングなんですよねぇ。
筒美さんの作る曲ってダンスしたくなるっていうか、転調部分でハメ外したくなるというか、メジャーもマイナーも合流させるポイントがあると思うのです。
これもそんな曲。 C-C-B「Romanticが止まらない」(1985年)
「木綿のハンカチーフ」でも組んだ作詞家の松本隆さんと筒美京平さんがまたゴールデンコンビなんですよね。
友達の領域と書いて「エリア」と読ますなんてイケてる!!
これも「だ・れ・かっ」のところで「おぉっ!?」と思わせる。
イントロで忌避していたメジャーもマイナーも音楽知らずも、きっとここに惹きつけられると思うのです。
いつの間にかみんなで「く〜るし〜くなるぅ〜」って悩ましげに合唱してるはずで。
あとイントロのソラ・ラシ・シレ・レミっ(適当)みたいなとこが、なんでそうした〜…というくらいやたら掴まれます。
子ども心を刺激する曲ですよ。
ダンシングといえば本当に踊れる曲。 田原俊彦「抱きしめてTONIGHT」(1988年)
トシちゃんに「案外、下手だね…」と言われたら、「なにがっ!?」とキレるところから恋が始まりそうです。
平成のダンスブームよりずっと先取りでトシちゃんキレッキレに踊ってる。
それにしても股間に手を当てる仕草がセクシーすぎます。
しかもこの曲はサンバに転調!
どんだけおめでたい曲なんでしょう…。
いや、その先にもっと深刻な転調がありました。
「触れたらぁ〜…(壊れそうな…)」悩ましげ!!!
そして最後に「守りたぁ〜いぃぃ〜」と熱く歌うトシちゃん。
トシちゃん賛歌になりましたが、トシちゃんがこんなに生き生きと歌ってるのはほかにあまり知りません。
トシちゃんの全部を引き出した曲と言えるはずです。
しかし筒美先生のバラードもまた素敵なのです。
少年隊「君だけに」(1987年)小6のときに運動会でリボンダンスした記憶があります。
男子は指鳴らしでマウント合戦してた。
ニッキの「I Need You…」の転調のとこがやっぱ好きですね。
からの「My Sweet Heart …!」ですよ〜。
女心の掴み方知ってらっしゃる筒美先生。
カラオケで最後の「君だけに」のとこも下から歌う男へのがっかりは立ち直れないほどです。
(最後だけ上・下なんですよ。下・上じゃない!怒)
そして平成の筒美バラードといえばこれじゃないでしょうかね。
NOKKO「人魚」(1994年)
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この壮大さは筒美先生の曲でも珍しい方じゃないですかね。
恋心がこんなにドラマチックに歌われるとは…
そんな感動に多くの人が包まれたはず。最初は可愛らしさが散りばめられてます。
「アカシアの雨にうたれて泣いてた」「春風のように」「その笑顔をしぐさをいとしくて」
…可愛い。
しかし「抱いて抱いて抱いて」でなんとなくの予感があり、「見つめあうとき…」でまた純な曲調。
からの「つめーーー」の迫力。
ここがどんだけ聴いても難しいです。
「つめぇたぁぁい夜は…」「こどーーもー」のリズムが難しい。
激しく歌わなきゃなんないから。
しかし「きせぇーーきを…」を歌いきれば、「涙が枯れる…その前に…星を見上げて…」でまた可愛らしく回収できるという奇跡。
「すてきな事もさみしさも輝きに似て…」 思えばこの旋律・畳み掛けも不思議なものです。
本当不思議な曲。
NOKKO独特の世界観に半ばやっつけでメロディーを当てたんじゃないかと思ったりする。
そしてテイ・トウワさんがおしゃれにアレンジして完成という。
いやいや、筒美先生渾身の一曲のはずですけどね…。
この間書いた「80年代アイドル並列」では、中山美穂さんの「C」と本田美奈子さんの「Oneway Generation」が筒美京平さん曲でした。
中山美穂さんの「WAKU WAKUさせて」とか「ツイてるねノッてるね」
その他キョンキョンにもたくさん曲を書かれてます。
「なんてったってアイドル」「ヤマトナデシコ七変化」「魔女」
「迷宮のアンドローラ」そして「夜明けのMEW」(1986年)
筒美先生の曲は暗さと明るさが同居してて、それが切なさってことかもしれません。
でも激しさもあるんですよ。
「愛を…(ごめんね)」「君をすべて知っていると思っていたーーー」の演歌のような激しい畳み掛けとか。
一人の人間の感情やドラマが1曲に込められてるのですね。
筒美京平先生のホロスコープです。

太陽双子、月水瓶か魚、水星双子、金星蟹、火星蟹、木星牡牛、ドラゴンヘッド天秤双子座は「時代性」を最も敏感にキャッチできるサインと思います。
太陽だけでなく、水星や金星双子ってだけでも時代性が「わかる」という感覚があるはずと思うのです。
そして筒美先生の圧倒的なメジャー性はやはり蟹座の金星・火星でしょうかね。
月は水瓶か魚かわかりませんが、私は魚座じゃないかと思うんですけど…どうだろう。
牡牛座には木星・土星・天王星があり、音楽性の高い人は牡牛座や天秤座に惑星をお持ちの方がとても多いです。
ドラゴンヘッドが天秤座。
「一般・メジャー」を探り当てる鉱脈はここなのかなぁ。
牡牛・双子・蟹・天秤が数々の名曲の源泉という感じがします。
月が魚座としたらやっぱ完璧ヒットメーカーじゃないですか!松本隆さんもちょっと似てる配置です。
太陽水星が蟹、火星が双子。
金星は獅子で冥王星とコンジャンクション。
月は魚か牡羊か不明ですが、魚座じゃないのかなぁ。
あの優しげな感じとか、やっぱり独特のセンスとか。
水瓶座や牡羊座がセンスないわけじゃないですが、水星座の共鳴力をお二人には感じるんですよね。
それは蟹的メジャー性だけじゃなくて、なんかわからないけど胸の中にある「何か」を言語化・メロディー化してもらえたような、「それそれ!」という共鳴。
本当に胸にあったかわからないのに、「同じだ」と思わせる暗さ・明るさも。
それを作品にするセンス・能力がおありだったんじゃないでしょうかね。
筒美先生は木星期(46〜55歳)以降はずっと牡牛座期でした。
(土星期56〜70歳・天王星期71〜85歳ごろ)
そう思うと、「人魚」の独特さがたちまち理解できる気がします。
火星期までに作られた曲は、メジャー性・話題性・ノリの良さ・キャッチーさが特徴的な気がしますが、木星期以降は時代に流されない曲を作りたかったんじゃないのかなと。
1940年生まれの筒美先生。
後に貼った森高千里さんの「八月の恋」も美しいメロディーで、時代性というよりかは懐古的で、どこか安心できるような曲なんですよね。
筒美先生の太陽サビアンは双子座7度。
「古風な井戸」 このシンボルは、持つ者と持たざる者、与える者と与えられる者との落差が生み出す明暗を描いています。 人を出し抜くのではなく公平さを発揮することによって、多くの人に幸福をもたらすことに喜びを感じるのです。 とはいえ自ら市井の人々の中に分け入って、直接行動をともにすることはありません。 しかし万人の琴線に触れるセンシティブな感性はやはり特筆に値するでしょう。
まるで筒美先生のことを言ってるようなサビアン。
私が興奮した数々の転調は、「明暗」「落差」への感動ということかもしれません。
森高千里「八月の恋」(1991年)
南沙織さんの「17才」がそもそも筒美京平さんの曲だそうです。
森高千里「17才」(1989年)
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SONGS岡村ちゃん
もう1週間たっちゃいましたが、先週のSONGS岡村靖幸特集は最高でした!
しかもテーマが「妄想結婚式」
なんでだっての!!!
そりゃ岡村ちゃんは長年「結婚」についていろんな人にインタビューをしてきて、その本を2冊も出してる。
今でも結婚にまつわる話を各対談相手から引き出す、それはもはや「ライフワーク」と言う。
しかし今回、NHK×結婚とはまたすごい…。
「岡村ちゃんといえば結婚」というマイナー認知がマイナーじゃないかも?とか思ってしまった。
ありがたいです…(岡村ちゃんの口癖)
「岡村ちゃん」を30分めいっぱい楽しめたSONGS。岡村ちゃんといえば「手」のバリエーションがめちゃ豊富です。

これが静止画なのが悔しい。なんとも軽やかな動きだった…

岡村ちゃんは歌ってない時も指の先までアーティストなのです。

ってか本当に青山のチャペルでロケしてた。
食事の試食もしてたし、さすがNHKです。
神妙な面持ちの一方ですんごい複雑組み。

ファンとしてはこの表情とこの手でもうお腹いっぱいなのですが…

さらなる柔軟性で萌えさせてくれる。さすがサービス精神ピカイチの岡村ちゃんです。

そして最大の謎発言にぶち当たりました。

ルパン三世みたいな人生?
俺みたいにずーっと…?女性のハートを盗んでいる男、まぁそうでしょうねと思うものの、自分をルパン三世に例えた人を初めて見ました。
それとも峰不二子みたいないい女とくっつきそうでくっつかない主義みたいな実は生き方とか?
アルバム「操」はちょっとそんな感じでしたけどね、深掘りすればするほどハートにひびが入りそう。
岡村ちゃんはちょいちょい「本当はリア充では?」という疑惑を残す言葉を放つのです。ここまででも最高でしたが、ここからが本番。
司会が小田切アナ。豪華!!
花嫁がボカされてる(笑)

緊張してる!?
それとも緊張してるふうのサービス精神か…
誰ともわからぬこの2ショットに嫉妬心もないのは、どこか新婦の父親っぽいからだろうか。

この後ろ姿を見て、岡村ちゃんはやっぱ結婚式とか挙げないだろなぁと思ってしまったた。
こういう後ろ姿を仕上げてくる女性と結婚しなさそうというか。
「結婚は渇望してないんです」「より豊かになるだろうなぁ〜とは思うけど」
という突き放したセリフからも、いわゆる普通の結婚・結婚式はしないんじゃないのかなと。
もちろんファンの期待コミでそう思ってみますけどね。
長年「結婚」へのインタビューを続けてきた岡村ちゃんは、なのになんでいまだに結婚と結びつかない存在なんだろね。
余裕のよっちゃんで笑って見れたのは、違和感たっぷりだったからかもです。またこの肩幅がいいですね。
「愛の不時着」で、リ中隊長の背中を「太平洋のように広い…」と北朝鮮主婦がうっとりと評してましたが、岡村ちゃんだって負けてないと思ったよ。
だけどユーミンによれば、悪役のチョ・チョルガン少佐に似てるという。
それは確かにそうです。
これ、オ・マンスクさんの若い頃。やっぱ激似!

(「誰かに似てる?オ・マンスク」より)あぁ…岡村ちゃんのこんな笑顔をTVで見られるというのはなんとも幸せなことです。

ユーミンは祝辞で「ナース婚じゃないのですね」とも言ってましたが、岡村ちゃんはきょとんと「ナース婚ってなんですかね?」と。
小田切アナも「看護師の方との結婚ではなかったということですね?」とフォローしてくれてた。丁寧!
その後のユーミンとのラジオによると、ナース婚とは介護前提で「なんでもしてあげる!」というファンと結婚することだそう。
「それはいくらなんでもないですよ〜」と強く否定してた岡村ちゃんでした。
介護前提結婚というのはないそうです。ライブもかっこよかったし、生ライブ見てるみたいに岡村ちゃんの高まりが伝わりました。
あの「目が合った!」というライブ会場での胸キュンをTVのこちら側でも感じたなんて。
そう、ライブはもちろんのことコロナで飛んでしまったのです。
だからなおさら嬉しかった今回のSONGS。
いやぁ、なんでNHKも岡村ちゃんの見せ方よく知ってるんだろう?
(SONGS岡村靖幸特集より)私、本来飽きっぽいんですけどね。
なんだかんだミュージシャンへの思いも移ろいがちで。
しかし岡村ちゃんに関してはもう8年ですよ。
ライブはもちろん、雑誌やラジオを欠かさずチェックして、そのたびまんまと幸福感。
岡村ちゃんに関してはそういう人が膨大なはずと勝手に思ってる。
やっぱ独身だからかな。岡村ちゃんが。私もだからだな、未婚。昨日岡村ちゃんの夢まで見た。久々に!
それがまた…
私の知り合いと岡村ちゃんの知り合いがトイレ行ってる間、待ってる私たちは席がごく近いことに気づく。
「おや?」と、赤ワイン色のシャツ着た岡村ちゃんはほろ酔いで、「互いのツレが帰ってくるまで飲んで待ってましょう」ということに。
あーこれ、ハリウッドのラブコメでありそうな設定じゃないのかな。
話弾んじゃってるよ、どうしよ?うまくいきすぎ!と夢でも思ってる私。
しかししゃべってるうちに、岡村ちゃんは本当に自分が大好きなんだとわかる。
ま、そうだよね〜と夢でも悟る私でした。
なんだったんだろな。ちなみに岡村ちゃん関連の夢で一番素晴らしかったのは、お姫様抱っこされながら壇上に上がるという。
背中に回った手がリアルだったのに、ちくしょー…!
しかも「見てる人が少なかったからもう1周しよう」と、夢でも注目されたい岡村ちゃん。夢でも都合よすぎの妄想描ける私。ライブがない分、煮詰まってた想いを存分に表せました。
思い浮かべるだけで楽しい人よ!! -
いま・フジファブリック志村
フジファブリック・志村正彦存命最後のアルバム「MUSIC」について、「聴いてると泣けてくる」というコメントをいくつか見かけたけど、それは昔からのファンならではの感慨だと思って聴いてたら、本当に泣けてきました。
おそらく、楽曲として世に出るまでにもっと磨きをかけたかったであろう未完成感と、メンバーが力を結集して作り上げたという渾身さが伝わるから。
最後の曲の「眠れぬ夜」が特に泣けます。
アルバムは計5枚買いました。
「アラカルト」「フジファブリック」「TEENAGER」「CHRONICLE」「MUSIC」
そして志村正彦全日記集である「東京、音楽、ロックンロール」(写真はこちらから)
もうこの世にいない人に半ば恋してしまったような三月四月です。
誕生日が同じであるということにやけにこだわりたくなり、何よりこの目。
自分と同じまなざしである気がして。
好きが過ぎると「同化」したくなりますよね。自分、その段階…?
志村のことを思って寝るとよく眠れる(あほかって)だけどこのところ、私のICにドラゴンテイルが乗ってるからか、「翌朝ちゃんと生きてるだろうか?」とも思ったり。
もしかコロナが体内に侵入してて、夜中に死んでしまうんじゃないか。
翌朝生きてる確かな証拠なんて何もないじゃんと思ったら怖くなるのですが、あの世へ手を引っ張るのが志村ならいいか(本当に志村正彦が来てくれるなら)
…ま、本気で思うほどイカれてはいません。健康で元気です。志村正彦が亡くなった当時、そしてつい最近までも、ひょろっと痩せて思考も理解しにくいような繊細アーティストというイメージがありました。
死んじゃったというニュースとイメージがさほど乖離しないような。
でも日記や詞に触れると、全然認識違いと思った。
それなりの繊細さや不健康さは、例えば飛行機の中で乗務員に介抱されるほど具合悪くなったり、それがきっかけで電車に乗れなくなったり、曲作りに集中すると食事も睡眠もおろそかになる、そんなエピソードから感じられるものの、根っこから漂うものは山梨・富士吉田を愛する少年。女子の心いまだにわかんねぇと首かしげるような。
フジファブリックといえば「モテキ」主題歌の「夜明けのBEAT」…みたいなイメージがあった。
あの曲もまた名曲ですがドラマの影響もあって、恵比寿リキッドルームっぽさがもわもわ。
(私だけの感慨かも)
フジファブリックの中でも異色のおしゃれ曲です。
とにかくフジファブリックにおいて「おしゃれ前面」とか「いい人全開」は一切ない。
もっと男前に見せてもよさそうなのに、もたっとしてる。
それは意図してたのか、男前回避してたのかは謎です。
それが志村らしさならば、私が好きになるのは当然とも言えるわけで。
現在のフジファブリックは、ギターの山内総一郎さんがボーカルも兼任されてアルバムも出してます。
私はまだそこまで手を伸ばせてない。
いつまでも志村ファブリックのことを語るのはよくないかもしれないけど、詞曲を作る1人のアーティストとして、やっぱり素晴らしい才能を持った人だったなぁと、志村特集として1個書いておきたいと思いました。日記集を読んでまず「おっ!」と思ったのが、アルバムへの思い。
どんな人気アーティストでも、アルバムにがっかりすることがある。私もそんな失望続きだったかも。
志村正彦もそれを語っていて、自分は捨て曲を絶対作らない・そこは譲れないとばかりに命を削ってでも曲を生み出しているようだった。
アーティストなら誰もがそんな意気込みで臨んでるかもしれない。
でもフジファブリックのアルバムは本当に「全部好き」と思える。
槇原敬之や椎名林檎の1st2ndのような豊かさが、4枚目、5枚目になってもずっとキープされてるような感じ。こんなに男前なのに「モテない」というのが口癖で、ま、本当にモテるやつこそモテないと言う法則通りの男・志村でもあるのですが(なんだかんだモテエピソードが多数ある)
曲が全般「君に会いたい(もうそれはかなわない)」「花火楽しかったね(今もしょっちゅう思い出すよ)」などなど胸の空白感を歌ったもの。
そこも日記で、「曲を作る人は満たされてはいけない。満たされるといいものを生み出せなくなる」と繰り返し書いている。
そうはいっても人間、愛でこんなに満たされるなら仕事もういっかってなりそうなものなのに、わりと本当に孤独がつきまとう人だったんだと思う。
日記ではネガティブを押し隠そうとしてダダ漏れだったりして、それがいいんだ。ネガティブがずっと心の底にある人。
ヨーロッパでのアルバム制作風景DVDの中で、現地の女性に「メンバーで誰が好み?」というアンケートをとってたけど、志村は女性が「シムラ」と言うたびに「マジでぇ!意外!?」とめちゃはしゃいでた。
え、そんな喜ぶ…ってか喜びそんな見せちゃう人なんだ…とちょっと引いた(笑)
けど、アルバム制作中は熱く真剣なくせに可愛らしい帽子をかぶり。そんな志村に心掴まれたのはもちろん私だけじゃない。もう膨大と思う。まっすぐな人という印象です。言葉も曲も。
vs東京という抵抗感を宿しながら、東京にあっという間に染まりそうな揺らぎも感じる。
それが弱さみたいににじむというか。
そして、「常に新しく面白いものを生み出したい・人を楽しませたい」というところに純粋な人。
(大体惚れそうな人のこと”純粋”とか言いますよね)
だからフジファブリックって、「どんな?」という形容が難しい。
奥田民生がミュージシャンになるきっかけで、確かに民生さんっぽい曲もありながら、どこかくるりっぽく聞こえるものもあるし、真心っぽいのもある。
なんか!あのころ(2009年ごろ)のまだ音楽が「おしゃれ」とさほど絡まないぎりぎりのバンドと思うんですよね。
志村の死によって、その感じが良い意味で冷凍保存されたように思うほどで。
私は「あのころ」にどっぷり浸ってるとも言える。フジファブリックベストは持っていたけど、アルバムは醸し出されるものが全然違う。
まず「アラカルト」の第1曲目「線香花火」を聴いたとき衝撃を受けました。
インディーズのアルバム1曲目でこれはっ!!と。
このアルバムは全曲素晴らしいです。「フジファブリック」では打ち上げ花火とサボテンレコードが好きです。
「TEENAGER」のChocolate Panic、これはすごいですよ。
東京炎上の「ダバチ」もくせになる。
名曲「若者のすべて」が入ったアルバムでもあります。「CHRONICLE」、一番好きなアルバムかも。好きと思う曲が一番入ってるというか。
ストックホルムでのレコーディングだからか、北欧系な感じがポップでいいです。
「クロニクル」のイントロがふいに脳内で響きますよ。
「Authem」とか「タイムマシン」「ないものねだり」は最終曲並みの名曲。
あと1曲目「バウムクーヘン」の詞、シンプルで単純なのになぜつかまれるんだろな。僕は結局優しくなんかない
人を振り回してばかり
愛想をつかさず 僕を見ていてよ
怖いのは否定される事
僕の心は臆病だな だな
「MUSIC」では、PUFFYに提供したという「Bye Bye」がなんか泣けるし、「Hello」もいいですよ。
山内さんが作曲をした「Mirror」は珍しく男女の情景がイメージされる曲です。
名曲!と思える曲がいくつも入ってるアルバムを生み出すんですよ、フジファブリックは。
金澤ダイスケさんのキーボードがどの曲も光ってます。
Superfly・越智さんの夫。「茜色の夕日」「虹」「赤黄色の金木犀」などシングル曲だけでフジファブリックに満足してたころが懐かしい。
ビートルズっぽくもあるかな。
どんな変化球よ?ってな新しさでワクワクさせられる。
「Help!」や「ストロベリーフィールズフォーエバー」で満足してたら、「I Am the Walrus」聴いて大興奮みたいな。
iPodとかスマホで、アルバム手に取らずとも曲をものにできる時代を知らない志村正彦。
そんなふうに「もし今、志村が生きてたら…」と考えてもすぐ行き詰まるし救いもない。
いつか冷めるような恋とも言えるかも。
冷めないかもしれないけど!「サボテンレコード」ほんといいよ。
山内総一郎さんのギターも素敵。
こちらは途中ビートルズっぽくてシビれる。金澤さんのキーボードがすごい。
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岡村靖幸「操」
この2ヶ月で結構CD買いました。
・岡村靖幸「操」
・中村一義「十」
・フジファブリック「アラカルト」「フジファブリック」「CHRONICLE」CDってやっぱいいですね。
壮大なドラマって感じです。
ここ数年、よく知らないミュージシャンのアルバムを買うこと自体ハードルが高くなってしまった。
買って聴いて気に入っても、一度BOXに入れたら何ヶ月もそのままということも多い。
何度もコンポにセットするCDは宝とも言えます。
この3月4月で買ったのはどれもそんなアルバムでした。・岡村靖幸「操」

ジャケットは会田誠さん作です。3作目。先月末の関ジャムについに出演した岡村ちゃん。
推薦者がなんと寺岡呼人さんと川谷絵音さんということで。
川谷さんとはここ数年とても仲が良いことは知っている。
岡村ちゃんのラジオにも出演したり対談したり、川谷さんのコラムで岡村ちゃんとの飲み会の詳細が明かされてたりして、想像以上のパリピっぷりに少なからずショックを受けたこともあった。岡村ちゃんは2016年に、12年ぶりのアルバム「幸福」をリリースして、それはそれは夢のようなアルバムでした。
「今の岡村ちゃん」が鮮やかに感じられる仕上がりで、昔の「モテないんだよ」という上目遣いは今、スーツでひとまず胸張って見せる可愛らしさそのままで引き継がれていた。
ところがこの「操」は!!驚いた。パリピっぽさやリッチ感が少なからず漂っている…
絵音め…いや、変化の主な理由の一つとしては運転免許初取得ということでしょうね。
大きなものを一つ「持った」というさらなる余裕のムードが漂います。
関ジャムでは「毎日レンタカーに乗ってる」と告白して横山くんに「そんな人初めて聞いた」と笑われてたが。掃き溜めで明らかに寂しくて浴びる程飲んだり
1曲目「成功と挫折」
サウンドのせいなのかタイトルの効果か、「掃き溜め」がどうも六本木という感じがします。
いや、「浴びる程」から感じられる高級な堕落感?まだバブルのさなかにいるような。
ま、岡村ちゃんといえば「カルアミルク」(1990年)
昔から六本木の香りを漂わせる人であります。
それでも「寂しくて」というワードから、やっぱりファンを置いてけぼりにしない人だ…というニクさもある岡村ちゃん。シャンパンワイングラス割ってじっとしてみよう
…聖なる蜜を生み出してごらん 今2曲目「インテリア」
何やってんのかな…?
タワマン内の男女に思えてちょっと寂しくなります。
ま、岡村ちゃんといえば「どんなことをして欲しいの僕に」でも歌っているように、昔から高層階在住感があった。階は7025 見知らぬ留守録
(どう僕の部屋 一緒に暮したい?)
弊害を愛情で 赤く薄めて飲み干せる女「どんなことをして欲しいの僕に」)(1989年)
今でもゾクゾクする曲!
「702」だとただの7階ですが、「7025」というところが不思議にタワマン感。
それでも昔はこの「何やってんの?」という盛大なツッコミどころがあった。
「操」の曲では隙もないようなね。(←でも実はちょいちょいある)
描かれる女性も六本木の高層階に住んでそう。半年ぶりのベッドでセクシーヨガ汗ばんでる
エジプシャンな猫も反応してる
男性の嘘にちょっと疲れた生活でも
ベリーダンスの様に動いてよ4曲目「セクシースナイパー」
エジプシャンな猫…
岡村ちゃんの曲の女性って時々、風水を積極的に取り入れてそうな黒髪セレブのにおいがします。
でもこの曲は最近の岡村ちゃんっぽさが詰まってる。
すごくかっこいい曲。そうかと思えばこんな女子も歌われる
くせのある妙な話し方 寂しさをどこか隠してる
メガネとったら めかし込んで
ローラースケートのドライブしよう5曲目「少年サタデー」
この子は六本木ではなさそう(ほっ)
「自分みたいな存在も見てくれてた?」とも思える。そう思える曲は実は珍しい。「パラシュートガール」くらいかも。このアルバムの中で特に好きなのが、8曲目の「レーザービームガール」
とてもポップで、それこそ「パラシュートガール」進化形のような感じもしました。流れ星に誓えば二人でリング買いに行けるかな?
おっと!!
ちょっぴり切なくなりました。
結婚っぽさを感じたからかな。
でも岡村ちゃんのことだから、リングを買いに行く=結婚という意味じゃなさそう(そういうメンズは無数にいる)ほかにも切なくなる歌詞がちょいちょいあります。
だだっ広い未来をていねいに見出そう
毎晩話したいよ 家のベッドシーツの柄見たいから
楽しもうよ 愉快な生活で満たそう9曲目「赤裸々なほどやましく」
遠慮無く愛してよ 彷徨う都会の2時なら
レストランで話しても 最果ての孤島にいるようなあなた6曲目「遠慮無く愛してよ」
前作の「幸福」では、ここまで「誰か」を感じさせる曲は多くなかったように思う。
だから短絡的なファンとしては、「いよいよ家庭を築くイメージ湧きつつある?(そんな相手出現?)なんて、ほっこり1割がっかり9割ですが、よーーく歌詞を見ると、実際の2人の描写というより、すべて岡村ちゃんの願望、心の中のナイスアイディアという感じがじわじわ立ち上ってくるのです。「リング買いに行けるかな?」「ベッドシーツの柄見たいから」
買いに行ってないんですよね。ベッドシーツも見てない。
「あり金もハリガネも花びらも触り方しだいさ」
これも触ってない!
触り方しだい…のところで思案か妄想か…いわば交際0日目の夢・希望・悶々。
告白前夜?1人ベッドで描く楽しいコト。
昔と何も変わってない!!!いや、でも「幸福」が告白前夜だとしたら、「操」はやっぱ進展した男女の気がする。
そう思わせる巧みなテクが岡村ちゃんにはあるとも言えます。このCDが届いたのが、コロナでいよいよ緊張感が高まってきたころ。
そのとき、中村一義やフジファブリックを夢中で聴いてました。
正直、「操」のリッチな世界に最初乗れなかった。でもやっと緊張感に慣れてきたようなここ数日。
改めて聴くと、「操」はバブルを体験してない若者特有の不安定さや前向きさと全く異なる、酸いも甘いも底も絶頂も知ってる人の色気・優しさ・あなた次第、な余裕がなんとも感じられる。
バブルのかおりとも言えるでしょうか。
ジャケットを手がけられるのは、やはり同い年の会田誠さんでしょうねとも思います。
このアルバムは、初めて手にしたときの感触から日に日に重さが感じられてくる。目で感じる重さ、岡村ちゃんという歴史が感じられるような重さというか。
何よりサウンド・旋律が素晴らしい。
ライブが楽しみです。
この間奏でデンスだろうなぁとか、こんな表情するかもなぁとか。最後に・・
ライムスターとの共作「マクガフィン」は、歌詞を見れば見るほど個性の違いが感じられる。
それで詞と星の関連もちょい見てみました。岡村ちゃん →「罠だもん」「あなたのせいで深く深く水没してしまう」
魚座ぶりっこ&相手まかせの天秤!
(太陽獅子、月魚、金星乙女、火星天秤)宇多丸さん →「さながらヒッチコックのサスペンス映画」「北北西に進路を取ってスピードアップ」「だが我慢も限界 欲望が決壊 誰もが秘密を携帯する現代」
映画評論家ならではのカルチャー感&言葉の魔術師&詰め込む詰め込む!
(太陽双子、金星牡羊、火星射手)Mummy-Dさん →「上辺ばかりで中身はなくたっていい」「キツく抱きしめるほど増すユウウツさ」「オレだけの無邪気なBITCH」
エロ〜どんだけエロい女を知ってるのでしょう…と思わざるを得ない!
(太陽牡羊、水金火牡牛)
宇多丸さんとMummyさんの月は、蟹と獅子の境目でした。あとやっぱりDAOKOとのコラボ「ステップアップLOVE」は最高です!
アルバムには新バージョンが収録されてます。追記:やっぱ岡村ちゃんほど「アルバム」らしく作る人はいないんじゃないかと思える1枚。
この曲順は、大いなるサブスク時代においてもシャッフルなどせず堪能してもらいたいものです。
最終曲「赤裸々なほどやましく」の、壮大なエンディング感に改めて感動しちゃいました。
岡村ちゃんの「今」がどんななのかわからないけど、とにかく「操」というストーリーをこの1枚に込めた。
それはまるで映画や小説のように。
甘く切なくハラハラするストーリーでしたよ、操。
でも最後は「フラジャイルな気分がふっとんだ」
…何よりじゃないですか…
人と人が向き合う上で一番恐れるのがフラジャイル=壊れやすさ…なんじゃないでしょうかね。
壊れるくらいなら向き合わない。
それがこれまでの岡村ちゃんのような気がするし、そんな人たちがリスナーだとも思うのだし。
あと「レーザービームガール」の歌いやすさにも改めて感動です。
今の時代の曲はとにかく旋律が覚えにくいですからね。
プリテンダーのサビ以外のとこ、何度聴いても歌えない・覚えられない!
あいみょんの曲はあきらめました。
「レーザービームガール」
80年代の曲みたいな親しみやすさでもってすーっと入ってきた1曲。
音楽をアルバムごと楽しんでた10代20代のころを、岡村ちゃんのアルバムはいつも呼び覚ましてくれる。
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3月のフジファブリック
このイントロを聴けばきっと誰もが心ふるわせてしまうはずの。
フジファブリック「若者のすべて」3/26(木)の15時にNHKでこういう番組が放送されるって、すごく珍しいと思った。
「若者のすべて〜フジファブリック・志村正彦がのこしたもの〜」
この番組に気づいたのはもうエンディング。
でもそのエンディングで流れてた「若者のすべて」は、不安感が募る一方のコロナ疲れの日々唯一の癒やしでした。
そんでさっきやっとNHKプラスで放送を見ました。
この番組がまた素晴らしかったです。フジファブリックのボーカルといえば志村正彦さんであり、2009年に29歳で急逝されました。
私はそのときあまりよく知らなかったフジファブリック。
「モテキ」主題歌「夜明けのBEAT」にハマった時、すでに志村さんはこの世になく、「虹」「若者のすべて」に心震えたのも、やっぱり志村さん亡き後だった。志村さんって私と同じ誕生日だったのです。
クリスマスイブにPCの前で亡くなった。
そんなことがあるものだろうか。
どれだけ頑張ったらPCの前で心臓が止まるのか。
志村けんさんが亡くなって、宮藤官九郎さんがコロナ感染。
怖くて怖くて。
この先誰がどうなっていくのだろうということが。
それは口に出して吐露できない。
こんな状況になってもまだ不安感が笑われる気がしてます。この番組は、志村さんに光を当てながらも、志村さんの地元・富士吉田市の人たちにもクローズアップする。
また志村さんを思いながら自分のふるさとで暮らす人も。
というのは志村さんが「ふるさと」の情景をたくさん歌に込める方だった。
この間久々に聞いた「フジファブリックベスト」
「茜色の夕日」に涙ぐむなんてことはこれまでなかったんだけど。
この番組で、志村さんにとってもこの曲は特別なんだと知る。18歳の上京当時に作った曲。
志村さんの死によって生き方が変わったという人が何人かいらした。
私もこの番組を見てどこか変わりそうと思った。
思ってるだけで結局変われなかったことは何度もありました。
でもなんで変わりたいか。
それは志村さんが語る言葉の中に同じ芽がある気がして、「わかっちゃいるけど」という気持ちはまた少し刺激された。このコロナは何を自分たちに突きつけているだろう。
絶対何か突きつけられてると思うんですよね。
番組MCは「われわれ今日からこのくらい距離をとります」と言うけれど、「出演者減らせば?」とクールな目を向けてしまうのは心がクサっているからではない。
満員電車通勤になんの言及もしない首長。
なんにもしてくれないという不満募らせながらも、結局指示にしか従えないこと。
今までは思考停止でも生きてこれた。
それは山羊座時代の神話かもしれない。
土星はこの間水瓶座に入り、火星は今週水瓶座に入り、冥王星はあとまだ3年くらいある。
それまでに!
…なんかわかんないけどそれまでに大人にならなきゃならない気がしてます。
「喜びは成し遂げたときの一瞬だけで」
志村正彦さんの短い言葉にぎゅっと真実味がこもってた。
喜ぶために生きてるんじゃないのかも。
必死で生きるってことをしなきゃ死んでるも同じかもしれないかな。
なんだかんだ私は、今の下り坂のムードに慣れてしまいそう。
そのうちコロナの不安が一掃されて、ぱーっと明るくオリンピックを見てるなんて日を実はそうも待ち望んでない。
でもコロナは怖いけど。いよいよ本気で怖がらなきゃならないですね。
甘く見ずに、各々対策を。フジファブリックのこういうアップテンポの曲も好きです。
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中村一義@東洋館
中村一義の生の声を聴く日が来ると思わなかった。
しかも浅草東洋館。距離がめちゃ近い。
しかもしかも「1.2.3」と「キャノンボール」を歌ってくれた!今まで何でライブに行ってなかったかというと、フェス常連みたいなファン層なんじゃないかと勝手に警戒してたから。
おしゃれなカレー屋をたくさん知ってそうな若者になぜか気後れしてしまうけど、東洋館じゃフェスになりようもない。
ということで安心して行ってきました!
開演してすぐ一義さんがステージに顔をのぞかせ、新アルバム「十」の試聴会の始まりを宣言。
試聴会?
スクリーンに歌詞が映し出されて全10曲をみんなで聴く。
そのあとは一義さんのトーク。
インタビュアーはABCラジオのパーソナリティーでもある鈴木淳史さん。
そして岡本洋平さんをギターに迎えてお年玉・生ライブという流れでした。インタビュアー鈴木さんはよく「97年の…」と、一義さんの話題デビュー作「金字塔」「犬と猫」の話をされていたけれど、私は97年から聴いていたわけではないのです。
私は中村一義の曲をこよなく愛しているけれど、ほんの一部の曲かもしれない。22年という一義さんの音楽生活からすると。
東洋館レポートというよりも、”私の中村一義歴”みたいなメモです。きっかけは2002年、スピッツのトリビュートアルバム。
一義さんは「冷たい頬」をカバーしてました。
このアルバムは名盤と思うのですよ。
1曲目は椎名林檎による「スピカ」、そしてユーミンによる「楓」がまた素晴らしいです。
つじあやの「猫になりたい」、小島麻由美「夏の魔物」
なんたって奥田民生さんによる「うめぼし」です。私はこのアルバムを、当時海外留学していた友達に「プレゼント」として送りつけ、「中村一義最高だよ!」と手紙を添えた。
でも友達にはあんまり響かなかったみたいで、そこから私は長きにわたり1人で中村一義を聴くことになるのです。中村一義のほかの曲!!
とあれこれあさった結果、「100s」「ERA」を繰り返し聴いて、というかこの2枚の世界観からなかなかほかに広げられなかった。
たった1人で楽しんでたわけで、付き合ってた彼氏と共感も分かち合ったこともない。
それが2012年、あれはモテキフェス。
DJのやついいちろうさんが「キャノンボール」をかけた途端、そのイントロでうわーーっとうねりが起きた。
このとき初めて、私だけの名曲じゃなく、みんなこの曲大好きなんだと知ったのです。100s(百式)というバンドのメンバーにはレキシの池田さんもいますね。
一義さんは新アルバムの制作中に喉の感染症に罹患されたそうで、今随分良くなってきたとはいえ、今も闘いが続いてるとのこと。
その話のあとのキャノンボールだから心配だったけど、高いお声出てましたよ〜。新アルバムの歌詞やトークから、中村一義さんって方は「純粋」の度合いが深いんだとすごく感じた。
なんとなく、絶対笑わない人かと思ってました。
そして独身を貫く孤高の人と思ってたら、デビュー時の22歳ごろには結婚されてたそうです。
帰ってすぐウィキペディア見ました(笑)両親も祖父母もこの世にいないとおっしゃっていたけれど、ウィキを見たらずっと家庭内の不和があり、祖父母のもとで暮らしていたと。
そんなことは中村一義ファンからしたら当然知ってることでしょうけれど、私はそういうの知らずにここまできてしまった。
だけどステージを何度もぐるり見渡す一義さんの目は本当に優しげというか親しみがあるというか「みんなの顔見たいよ」と心から純粋に思ってるように感じました。
大笑いもするし、なんなら最初「関西人だっけ?」なんて思っちゃった。
小岩の方です。「両親も祖父母もこの世にいない僕を育ててくれたのはファンであり…」
じーん・・!
いろいろ知らずに聴くのと、知ってから聴くのでは、そりゃどうしようもなく世界は違う。
この「十」というアルバムのベースには「愛」があって、それは私の知らないアルバムだってそうなのかもだけど10曲目の「愛にしたわ」、これはすごいですよ・・一義さんは太陽水瓶座であって、私は水瓶座のこと情とか全然絡めない非情部分の多い人と思い込んでるところがあった。
が、水瓶座ほど愛を前向きに信じてる人はいないんじゃないかと。
180度くらいそのあたりの感慨も変わったのですよ。
前向きっぽい曲が多いけど、なぜかはじかれたような・自らはじくような孤独も感じる。
これから知ってたはずの曲も、感じ方ががらっと変わるんだと思う。真ん中にうっすら映る女子はまたセミロングの可愛いモデルでしょー…と思ったら一義さんご本人でした。
金星と木星が魚座で合なのだから…もれなく可愛いはずで…。アルバムは2月5日発売です。
「とにかく星が好きなもんで」と一義さん!
「星」「星座」が歌詞に散りばめられてました。
「セブンスター」も名曲。東洋館って本来こういう場所ですよね・・

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初!筋肉少女帯ライブ
水曜日に初めて筋肉少女帯ライブに行ってきました。
場所は渋谷に新しくできたVeats Shibuya。
クアトロとわりと平行したとこにあります。
中学の時から好きだったオーケンに会えるなんて…!
夢が叶ったとも言える1日。
今まで何でライブに行かなかったかというと、ちょっと怖かったから。
ヘッドバンギングがすごい全身黒ずくめの客層だったらどうしようとか、中野ブロードウェイの一角みたいなどろどろの中に数時間まみれていることはできるだろうかという、偏見たっぷりの妄想恐怖心に打ち勝てなかった。
でもオーケンの人柄とかアルバムに触れると、いや…そんな怖いこともないはず…と、思い切ってチケット取って行ってきました。番号は100番以内だったのに、用事ができて入りが遅れ、すでに満員状態の隅っこに。
この満員状態はさすがにひるんだ。
やっぱりほとんど黒かった。
それはメンズ比率が高いということもある。
そしてみんな黒地Tシャツの首元に何やら黄色い巻きつけ。
筋少のタオルを巻いている。
私はこのライブにあたってワンピースで行くかスキニージーンズで行くか迷ったけど、ワンピースの人は見かけなかった。(いたとは思う)
スキニーで行ったはいいけど、久々にはいたからかパツンパツンで、尻ポケットからハンカチを落としてしまったみたい。
ライブ早々そのことに気づいて、心の中に落としたハンカチのことを気にかけながらのスタートだったけど、それでもオーケンはあまりにもかっこよかった!!!ライブの感想箇条書き
・オーケンは肌がつるつるで若い!
・オーケンは痩せている!
・オーケンの着てた筋少特攻服がかっこいい!
・ギターの橘高さんのインパクトに3割くらい心が持っていかれた
・橘高さんの笑顔がアイドル並みの爽やかさ
・橘高さんのピック投げのライナー角度と速度に感動
・もうお一方のギター本城さんの笑顔がまた癒し!私ここにいていいんだと思った
・内田さんの「間」がウケる
オーケンと中学からの縁ということがよくわかる
・内田さんによるシンセサイザータイムがすごいかっこよかった
・エディさんという方の生ピアノのその生に改めて驚愕
・ドラムがどうなってんだ??と思うくらいすごいことになっていた
・オーケンは2秒に1回ボケていた
・「りょうちゃんのコンタクト話」をオーケンは5回くらい言っていた
・おかげで、寝る前に思い返したワードも「りょうちゃんのコンタクト」だった
・オーケンの成人病検診の結果が気になる。ライブスタートと結果連絡時間が重なってたけどライブを優先したとのこと。(そりゃそうだ)筋少の新アルバム「LOVE」リリースツアーということでこのアルバムも買いましたが、やっぱすごい。
筋少の何が好きかというと私は「ドラマチックさ」。
オーケンの鬱屈した文学詞と激しいギター、美しいピアノに、何かがどうしようもなく掻き立てられる。
ハードロックとかヘビメタとか、私には関係ない世界と思っていたけれど、あそこにしかない純粋さってあるよなぁと思って惹きつけられましたよ。
とにかく橘高さんのパフォーマンスに釘付け。右が橘高さん。
左のフォークシンガーどっかで見たことあるな…と思ったらオーケンだった(笑)
オーケンはやっぱり大活躍してきたオーケンなわけであって。
激しい曲のあと、「もう座っていい…?」とかどんなにおじいちゃんっぽくっても、オーラをびんびん発してるオーケンなのでした。
そんでギャグ飛ばしまくり・ボケかましまくり。
またこのライブハウスが結構ちっちゃくて、私なんて後ろの後ろだったのに近い!と思うほど。
でもやっぱり後ろでよかった。
私のような新参者。
もみくちゃになったって、こぶしの一つ挙げられない。
まだよく知らないから。
キツネの手がばーっと上がったとき、なんともいえぬ筋少空間を感じて不思議なオリエンタルな気持ちになった。
筋少の曲って洋楽がベースにあるとしても、釈迦とか仏陀とか法華経とか、東洋の色も濃いのですね。
濃いといってもほんまもんの東洋色じゃなくて、どこまでもオーケン色。
サブカルと鬱屈感とオカルトとピュアさ、そんで諦めというか退行の色。
上昇志向とか一切ないですよね。そこがいいですよ…。ステージのオーケンは、曲が終わると「いやいや〜」「だってサ…」という親しみやすさ全開だけど、歌ってるときは完全に世界観が出来上がってる。それがかっこいい!
シャウトも顔をクチャっとするのも、両手を上げたり他メンバーの演奏へのチラ見も、リキんでないはずと思うのに、キマってるんですよね。
もう30年の活動ですものね…。
なのにこんなコンパクトな空間でライブして楽しませてくれる。
キマってるといえば、「今日はブワーッと壁から大麻噴出させるからサ」と笑わせてた…。この新譜「LOVE」がまた、筋少らしからぬアルバムタイトルだと思ったらば!
「愛からの解放」、その歓喜を高らかに歌ったものなのかもしれない…。これはすごいですよ。
普通、愛といったら育まれる愛。
愛とはいつも未来形・永遠が夢と思っていたのに、オーケンは愛や恋の「つらさから開放されたんだ」ということを高らかに歌っている。アルバム最終曲で。
そのタイトルは「Falling out of love」、「恋に落ちる」の逆の言葉。
「恋から抜け出す喜び」「今までわたし、なんで気づかなかったのだろう」53歳のオーケンは、今そんな心境なのかな。
愛とか恋に煩わされない開放感を味わっている?
それとも究極の寂しさのパラドックス?
うーん、わかる気がしちゃう。
しちゃうどころかわかっちゃうかも。
でもオーケンの書く詞というのはどれもこれも「わかる…」って、どんな残酷性のある詞にすら感じちゃうから、それもオーケンの才能や魅力。
本当の共感どうこうより、わかる…って思いたいだけかも。オーケンは新譜やツアーの宣伝などで、ここのところラジオによく出ていました。
そこで初めて聴いた収録曲「ボーン・イン・うぐいす谷」。
正直、え・・?という戸惑いはあった。
でもそれもほんの数秒。
「ぼぉぉーん!!」ってオーケンの迫力あるシャウトとそのあとのギター音、裏リズムみたいな歌の入りがやっぱたまんないですね!
またオーケンが紡ぐ「あたし」の物語。
大体このダンスにまず「え・・?」ですがね。
ホケキョって・・つまりラブホの歌?PV再生回数1億回を目指して、来年の紅白を狙うそうです(笑)
この「大釈迦」のPVは貼り付けていいものか不明ですが、ライブで聴けたのは感慨無量です。
最初「意味わかんない」って、この感覚こそが筋少への第一インパクトになりがちだけど、始まってすぐの語り「けっこうイイ人だったから、恋してあげてもよかった…」というヌケ感がイイんだなぁ!ライブで「ズぅイぃぃぃ〜!」のとこ、「なんだっけ?」って忘れちゃってノれなかった。
「ドロロのノウズイ」だったよ〜「脳髄」がサビなんて…。「元祖高木ブー伝説」はライブでやらなかったけど、この間ラジオで久々聴きました。
あの曲はやっぱり「高木ブー」にインパクトを持ってかれちゃうんだけど、聴けばわかる、恋を失った茫然自失の歌じゃないかと。
「え・・?」という感動は曲始まってこれまたすぐ訪れる。苔のむすまでに 愛し合った二人が
予定調和の中で 離れ離れになる春に君と出会い 夏に君を愛し
秋に君と別れた そして一人の冬が来たよいや、書くだけでしびれちゃう。
この「よ」がまたね…。
マッキーの「冬がはじまるよ」と同じ優しさなんじゃないですかね。男性本来の。それでもまだまだ知らない名曲がたくさんあるんだと痛感したライブ。
どれ買おうかな〜と吟味する楽しい12月を過ごそうと思います。
・・・ラブホ・ホ・ホ ホーケキョ〜(結構余韻が残るのでうっかり口ずさむ危険大)

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さいたまが体育を待ってた日
行ってきました!
岡崎体育さいたまスーパーアリーナ公演。
岡崎さんの夢が叶った日。
いやぁ〜何から書いたらいいだろう。
・1人ディズニーランド
・1人エレクトリカルパレード
・1人フェス ・1人クラブ
・1人嵐
・1人R-1(あっ、1人か)こんな感じ。
とにかく岡崎体育さんはサービス精神旺盛なんだってこと。
思いつくかぎりのことを見せてくれたという感じです。岡崎さんは、さいアリ公演1ヶ月前くらいからツイッターに不安な心境を吐露し、インスタでも暗い寝床からのリアルタイム配信を頻繁にやっていたり、そして度重なる体調不良。
正直、この日はちゃんと来るだろうかと心配でした。
母のように願い・祈る気持ち。みんなそうだったんじゃないでしょうかね。しかしひとたび始まったらばもう岡崎体育ショーの始まり。
1曲ごとに「ど〜も〜岡崎体育です〜」と挨拶&MC。
それでいい!ほっとする。
どんどん顔が赤くなり、汗を拭きまくる岡崎さん。
休憩してして!って、これもみな同じ思いのはず。岡崎さんのキャリアでさいアリ公演というのはかなりの背伸びなのでしょうか。
「経費節減で」という変わった演出がいくつかありました。1:花道の幅が約30センチ。
→「平均台くらい狭い」とのこと。
センターステージまでしずしずと渡ってきてました(笑)2:センターステージを囲んでいるのは花じゃなくてエノキダケ。
→「お花代高くって」とのことですが、そんなことありえますかね。
「白い花に見えるでしょ」「エノキくさっ!」、いちいちコントでした。3:設営スタッフの1人が藤木直人さん。

なんでも、藤木さんと共通の知り合いがいるそうで、その縁でダメ元でお願いしてみたら快諾してくれたとのこと。
藤木さんがむちゃくちゃイケメンでびっくりしました。
岡崎さんのステージは、なんたって演出と映像がかっこよかったです。
初めてステージに現れるその瞬間。
カーテン裏の岡崎さんの影は巨大神のようで、その胸に「BASIN TECHNO」と1字ずつ印字されていく。
そのカーテンが取っ払われたとき、涙が滲みました。
私なんてファン歴1年にもならないのに、なんかねぇ、こみ上げましたよね。あと「さいたまアリーナ仕様」もたくさんありました。
さいアリのことを歌った「からだ」の映像が、さいたまアリーナのアニメから始まってむちゃくちゃかっこよかった!
あれもヤバTの寿司くんこと、こやまさんが作ってるのでしょうか?
ペンギンのてっくんとの共演が楽しい「FRIENDS」でも、てっくんがいつにもまして厳しかったし。
体育さんのことを何度も「泥豚」とか…。
そう、岡崎体育という人の何よりの特徴は自分disですかね。てっくんが「おいおい!それは言わないお約束!」と何度もダミ声で責めるとこがじわじわ笑えました。
しかし「FRIENDS」ってえげつない曲ですね。
「Voice Of Heart」という曲ではわざと2番の歌詞を忘れてみたり、「さっき忘れてもうたから」とリベンジして男女の別れの歌を切なく歌い上げるも、「何イキった顔しとんねん!」って、今度はツッコミの声が入るという仕掛け。
これやっぱ1人R-1じゃないのかな。
「Horoscope」という曲も、さいアリ仕様でテキトーさに拍車かかってました。でもれっきとしたミュージシャンなのですよね。
「龍」ではキーボードの弾き語りをしてくれました。
そして、配られたサイリウムで客席が龍の形に照らされてた!
サイリウムの配色センスもすごくかっこよかったんですよ。
やっぱり岡崎体育さんは「今」の世代代表というか、PC使いや映像からもパフォーマンスの一部に組み込む器用さとセンスを感じたのです。
ロゴ入りサイリウムが座席に置いてあった喜び〜。

フェスの規模を1人で盛り上げ、クラブのようなおしゃれ空間を1人でこなされた。
そして1人エレクトリカルパレード・1人嵐ですよ。
そう、客席もぎっしり!1万7000人動員されたとのことです。
電飾トロッコで、会場を2度も回ってくれました。
なんと岡崎体育という人は、トロッコで回遊しながら今日初披露の新曲を歌う。
「誰も知らん歌でなんで回ってんねやろ」
「みんな歌ってー!・・・あれ?」これも込みでのショーなんだろうけど、どこまで自分を落とすんでしょうね。
自虐というのかな。でもそれでお客がとにかく喜ぶんだから!
ライブの感想としては、とにかく「おもしろいことたくさんやってくれたんだよ!」ってみんなに知ってもらいたいということ。
1部と2部の合間にも映像が流れて、 「岡崎体育と食事してる気分が味わえるしょーもない映像が6分流れますので、お手洗いにどうぞ行ってきてください」 という案内までスクリーンに映してくれる。
その「食事してる気分」というのがご実家なのかどうか、ふすまを背にして和食食べてる岡崎さん。
デートっていうんでもなく、新婚にしては古すぎる家屋でそれが体育さんっぽいんだけど。
「今日仕事何時に終わんの?」「一緒に映画いこ」「いこ」・・・。 そんな会話はこそばゆくなるくらいのムード。
彼女がいるという想定のどんなムードも似合わないというか自分に許してない、それがなんとも言えず面白くてね。
そんで目の前の彼女に2部登場のヒントをもらって、「それえぇなぁ!」で映像が途切れたら、なんと2部登場シーンは宙吊り!夢の舞台を完全に楽しんでます(笑)
「夢が叶った」ということを何度も話してくれた。
ヤバTのこやまさんとの対談では、「燃え尽き症候群にならないように」言われたとのこと。
うん、なんかそれも心配しちゃうくらいな盛り上がりだった。
またここからスタートだろうけど、ラストでもあるように思えた妙な切なさ。
でも、来年の2月に大阪のエディオンアリーナで公演が決まったそうです。
3度目のアンコールの拍手始まってすぐステージに登場したところが笑えました。
「登場早いやろ?」とかなんとか言って。
でもそういうウケの余韻に浸らないんですよね、岡崎さんという人は。
顔が淡々としてるからなのか、全体的に「おもろいこと」にもすぐ飽きるというポーズがなんともよかったです。
トロッコにも飽きたり酔ったりしてました(笑)
あとライブで初めて聞いたポケモンの曲。
最初のラップみたいな早口のとこにしびれました。
こうやって子どもの心もキャッチしていくんだなぁ。
お子さんもたくさん来てました。
圧倒的な陽気さと自虐というネガティブさ。
笑っちゃうけど絶対的な音楽とショーのセンスを持ち合わせてる。
役者も向いてると思うし、これからオファーたくさん来るでしょうね。
こうして帰ってからもいろいろ思い浮かべては笑っちゃうくらい、今日は楽しいライブでした。

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カモンエブリバディ!セレブリティ
今年も岡村ちゃんのツアー「セレブリティ」に行ってきました。
中野サンプラザです。
席は前の方、しかもマイクスタンドからまっすぐの真正面!ツアーの合間、岡村ちゃんはNHKラジオでも50分語ってくれた。
「岡村靖幸のカモンエブリバディ」

多田玲子さんによるイラスト。
このイラストがまた可愛くて、本当に岡村ちゃんの世界観ってこんなイメージです。中野から帰ってきて、岡村ちゃんの声をタイムフリーラジオで聴きながら寝る。
こんな乙女なことさせる魔力が岡村ちゃんのライブにはあるのです。今回のライブは、全体的にアダルトなムードのアレンジに感じました。
例えばこれまで「ヘアー」では「ワーっ!!」「ギャー!!」とかの盛り上がりだったけど、今回はちょっとクールに「ヒューゥ!」って感じだった気がした。
そしてエロもぶりっこもピリッと少々でした。ラジオでは、ファンからの質問メールに実に丁寧に答える岡村ちゃん。
多くの人に知られるようになったからと言って、それが「寂しさからの解放」にはつながらないとはっきり言っていた。
そうなんだ!と思ったと同時に、やっぱり置いてけぼりにしない人だと思った。岡村ちゃんはラジオでは意外なほどにシャープなものを漂わせていた。
合理性というか、風星座っぽい感じ。
それは決して冷たいわけでもドライなわけでもない。
岡村ちゃんは火星が天秤で木星が双子なんだけど、そのあたりのそんな感じ。
「あれ」と「それ」をごっちゃにしないで、「それはそれ」という冷静な視点に救われる思いがしたんですよ。ライブではやっぱ「火」の男性。全身燃やしてた。私も燃やされた・・・
太陽と水星が獅子座の岡村ちゃん。
本当に火の人っていうのは、惜しみがない。
振り切れてる。誰も真似などできないくらいに全身全霊。
それは前日に見た三浦春馬さんもそんなふうで(太陽牡羊座)
また大人計画の松尾スズキさんにも思ったこと(太陽射手座)
彼らが燃えれば燃えるほど、誰彼の胸も熱く焦がして。
それは1日で終わる熱さじゃなく、「よーし!」だなんて一体どれほどの人を焚きつけてきただろう。それで岡村ちゃんはなんといっても優しい。
優しくて、柔軟。
月魚座っぽさかしら。
その優しさのスケールはとても広いのです。きっと多くの誰かをすくい上げたり、誰かに希望を灯す。「できるだけ純情でいたい」
なんて優しい曲なんでしょうね。
また、なんで一番新しいアルバムで、あんな名曲を生み出せるんでしょうという驚き。岡村ちゃんと今最も仲が良いという川谷絵音さんがラジオで言ってたのが、例えば「だいすき」と歌うって、実はとてもかっこいいじゃないかってこと。
アイラブユーとか愛してるとかはあっても、「だいすき」をサビに持ってくる曲は見かけないと。
確かに!!
「できるだけ純情でいたい」も、サビは「とにかく好きだよgirl」って歌ってくれてる。
「とにかく」ってのが岡村ちゃんです。
なんやかんやあっても「とにかく好き」、それでどんだけまた幸福へリスタートできるかってね。
私の中じゃいつからか、「とにかく好き」が月9並みに高いところへ置かれるようになってしまって、「どうせ」とかで塗り固められる日々なんですよ(どうせ)新曲の「少年サタデー」の歌詞。
何歳くらいの人にエールを送るとか、そんな明確なターゲットはないだろうけど、どうしても同じ世代を生きてる40・50代の人たちの青春時代に触れてきてる気がするのです。くせのある妙な話し方 寂しさをどこか隠してる
メガネとったらめかしこんで
ローラースケートのドライブしようローラースケートでドライブ、光GENJI!!って夢の詰まったあの時代を連想する世代。
夢見がちな乙女から大人びた日がきたとしても
夢見がちで乙女って私のこと?ってみんな思うだろうかな。
君のフレッシュな涙とスマイルを忘れないように
心のポーチにしまっておこうポーチ!!!
私のポーチには現在ティッシュと熱中症対策のタブレットが入ってます。・・どんなふうに解釈したって岡村ちゃんは「違う」とはきっと言わないんだ。
とにかく嬉しかったのが「くせのある妙な話し方」の子たちを見つめてくれてた岡村ちゃんだってこと。
なんとなく、今再放送中の「あさが来た」のぶちゃんにも思えたりして。
あの子を見出す視線が、吉岡里帆というスターを生み出してねぇ…
誰にだってそんな潜在性があるはずで、でもこんな世の中じゃ誰かに見出してもらわないと羽ばたけない気もしてるから、岡村ちゃんのライブに行って、叶えられなかったあれこれを癒すんだと思うのですよ。ライブで嬉しかったのは「嵐の気分」です。
歌詞が好きなのです。ほらやっぱり いつだって 俺ん家へ来いよ
そんでそんでそんで 着替えを持って 全裸のままで
岡村ちゃんの曲で「来いよ」って命令調は珍しい。
恋に戸惑っても、理性を失ったりはしない(であろう)岡村ちゃんが、この曲ではどうしようもないもやもやと戦ってるみたい。「はじめて」と「バスケットボール」も演奏してくれました。
まっすぐで青い曲なのです。
岡村ちゃんは澄んだ声を響かせてくれました。ライブは生きる活力!おおげさじゃなく。
私はまだ何かやれそうだ。
いつもそう思う帰り道です。
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牡牛ー蠍ラインの音楽
先日、マッキーこと槇原敬之氏のCDを2枚買いました。
マッキーとの出会いは、高校生の時に友人が半ば強引に押しつけてきたアルバム2枚(カセットテープ)
そのアルバムを取り戻すべく買ったわけです。「どんなときも。」でブレイクしたマッキーの、アルバム買ってみたらまたすごい良かった!っていう友達の興奮をダイレクトに受け取ったあのころ。
また本当に素晴らしいアルバムなのです。今聴いても・改めて。思えば私の音楽歴史は牡牛ー蠍ラインがベースにある気がします。
・小学生の頃に熱くなったレベッカ・NOKKO(蠍)
・中学のとき初めてミュージシャンに恋心を抱いたユニコーン・奥田民生(牡牛)
・初めてCD買ったのは高校の修学旅行の帰り、ドリカム「The Swinging Star」・吉田美和(牡牛)
・高校生のころに胸震わされた槇原敬之(牡牛)
・社会人になってイントロから衝撃受けた花火・aiko(蠍)
・20代のある夏にラジオから流れてきた「ワンダーフォーゲル」にフリーズした、それはくるり・岸田繁の声(牡牛)。この牡牛ー蠍ラインを大きく揺さぶってきたのが射手座だったりして。
(椎名林檎、草野マサムネ、小室哲哉)やっぱ音楽はこの人達でしょ!と王道を知った気にさせてくれたのは山羊の人たち。
(松任谷由実、浜田省吾、Cocco、CHARA、トータス松本、山崎まさよし)蟹と魚は私の中で永遠のアイドルかもしれません。
(魚:桑田佳祐、松田聖子、徳永英明、UA、桜井和寿、甲本ヒロト、竹内まりや)
(蟹:中森明菜、藤井フミヤ、南野陽子、渡辺美里)とかいって、20代前半一番ハマってたのはBONNIE PINK(牡羊)とカヒミ・カリィ(魚)でした。
牡牛ー蠍ラインって、確固たる世界観がありますよね。
特に90年代の音楽は、イントロや歌詞から楽しませる!って気合いが飛び抜けてる気がします。
そして圧倒的な歌唱力。一方、射手の音楽の特徴としては、「はぐらかされる」感じかもしれません。
しかも恋愛で振り回す側。
牡牛と蠍の、恋がうまくいかないネガティブさのあたりを、射手たちはすでに経験豊富なエピソードで飛び越えていく。
それはそれで憧れるんですけどね。というわけで牡牛ー蠍ラインの何名かを並列してみたいと思います。
民生、マッキー、aiko、岸田繁。(敬称略)
あと、表現・芸術性の海王星はじめ強いアスペクトにも注目してみます。奥田民生(53歳)
太陽:牡牛、月:天秤、水星:牡羊
金星:牡牛、火星:乙女、木星:双子私が民生命だったころは民生も24歳ごろ・金星期だったわけですが、ユニコーン初期の民生ってすごい色気キャラだったんですよね。
音楽雑誌の付録が悩ましげな色気ポスターだったりしました。それがまさに牡牛座金星っぽくて。
歌詞も色気ある恋愛風景。ユニコーンの伝説的アルバム「服部」からカラーはガラリと変わり、ポスターの民生は金髪からキャップ・Tシャツ姿に変わり路線変更。
同じ牡牛でも太陽期はナチュラル。
水星が牡羊だからか、永遠の少年っぽいおふざけ感が漂う民生。
そこが大好きでした。牡牛座なのにこんなにも明るさが見出せるのはなんでしょうね。
月の天秤座の平和主義なところでしょうか。
金星は牡牛だけど木星とコンジャンクションなので、のんびり・おおらかなのかなぁ。
「がんばりすぎない」「ゆるさ」がかっこいいんだと教えてくれたのは民生かタモリさんなんじゃないでしょうか。
だけどモテそう!なぜそれを封印するような風貌なのでしょう。
なぎら健壱さんみたいな民生でもかっこいんだけど。牡牛太陽ー蠍海王星オポジション ← やっぱり才能あるアーティストにはもれなく海王星アスペクトがあるのですかね。
乙女火星天王星冥王星ー魚土星オポジション ← この世代の宝とも言える乙女ー魚アスペクトです。
みんなこれで才能を発揮されたり苦しんだりするのです。槇原敬之(49歳)
太陽:牡牛、月:双子、水星:双子
金星:牡羊、火星:射手、木星:乙女マッキーは民生に比べるとずっと男性星座が多いです。意外。
マッキーの1stと2ndアルバムを買ったのですが、1枚目が初めての恋愛の幸福と切なさを一緒に乗り越えようとするものだとしたら、2枚目は女性との決別がはっきり感じられます。
2枚目は別の人を好きになった後ろめたさとか、別れた彼女の幸せを願う曲が多いです。曲の世界観でしかわかりようがないことだけど、性差とか年齢差とか、あらゆる段差などなんの意味もないような理屈抜きの美しさと思いやりがマッキーのこの初期のアルバムには漂っていて。
なんかマッキーの双子ー射手ラインあたりから、本当に良い意味でのボーダーレスを感じるのです。それを牡牛の音楽的才能と素質で美しく仕上げられた数々の曲…。牡牛太陽ー蠍海王星オポジション ← やっぱりあるのですね。
牡牛太陽ー乙女木星天王星冥王星テイルトライン ← マッキーの双子月が、この乙女群とスクエアかもしれません。神経が細やかなワーカホリックなのでしょうね…。aiko(43歳)
太陽:蠍、月:蟹、水星:蠍
金星:天秤、火星:蟹このたびaikoのアルバムも2枚買ったのです。
1枚はダウンロードしました。
そりゃaikoは重いです。この星ぼしを見てもわかる。
この水星座ウェット具合。うれしくなるほどです。
水星が水星座だと、相手に未来の確約を求めるような重さがやはり漂います。
aikoの曲は絶対好きな人・彼氏がいる設定。
1人で暇な時間お菓子食べて寝てたって曲は多分ないんじゃないでしょうかね。
それもそのはず(?)aikoの太陽は「涙の度数」と言われる蠍座29度なんですよね。
しかもドラゴンヘッドが近いので、全国の恋愛に悩める女性の想いを背負う使命なんじゃないかと思えてきます。aikoの曲ってこれまた健気で、イントロすごいワクワクさせるんですよね。
そんでそのイントロの期待を裏切らないAメロ。
「愛の病」とか「お薬」「悪口」(アルバム桜の木の下より)、「花火」や「milk」なんて何回聴いてもテンション上がります。
金星が天秤なので、唯一ここで明るさが放たれる。
しかもみんなを楽しくさせる平和的な明るさ。
あんなに重くても(重い重いすいません)いわゆるメンヘラ系ではない。その健全さ。
健気じゃないですか〜。
そして衰えない歌唱力。蠍太陽ー射手海王星オーブ広めコンジャンクション ← やっぱり全国の切ない女子の何か憑依しちゃうんだと思いますよ。巫女的に…
天秤金星冥王星ー牡羊木星オポジション ← 私はaikoと同い年ですが、秋に生まれるとこんなにドラマチックなのか!と驚愕します。岸田繁(42歳)
太陽:牡牛、月:牡羊、水星:牡牛
金星:牡羊、火星:蟹岸田さんからはなぜあんなに昭和が漂うのでしょう。
時代にずっと逆らう人かと思いきや、音楽においてはこの中で一番柔軟性が感じられる気がします。
ラップ調の曲作ったり、オーケストラと組んだアルバム出されたりしましたよね。
月と金星が牡羊だからかな。常に新しいことに臨む。
なのに昭和が漂う…。
これはクラブ感漂ってます!↓↓岸田さんの曲も基本暗めでしょうかね。
「あんなに近づいたのに」とか、「君が素敵だった事」とか、失ったものを振り返る曲が多いように思います。
やっぱり「ハローもグッバイもサンキューも言わなくなって」ってラジオで聴こえてきたときの感動というのか衝撃が今でも蘇ります。
牡牛ー蠍ラインはしょうがないのですよ。振り返り。それが美しい。
思い出を最も美しく哀しく表現できるラインじゃないでしょうか。
魚だと漠然とした希望のっけて悲しみも深すぎるけど、牡牛は超現実的・生活感。それが親しみ。でも岸田さんは月と金星が牡羊だからか、たまに猛烈に怒ってますよね。
叫んでるというのか。
それが男性からも圧倒的な支持を集めるところでしょうかね。牡羊月ー射手海王星たぶんトライン ← 太陽と海王星のアスペクトはなかったですが、ナチュラルなロマンチストなんじゃないでしょうか。
牡牛太陽木星テイルー蠍天王星オポジション ← 岸田さんは男性の哀しみを背負う方でしょうね。天王星が新しい試みへいざなうのかもしれません。 -
星みる「ボヘミアン・ラプソディ」
やっと映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見に行きました。
泣く気満々だったのですが、結局泣かず。
「ここが泣くとこかな?」って思ったら泣けずじまいというか、みんな一体どこで泣いたのでしょう?
いや、あそこでしょ?あそこも…ってわかっているのですが、周りの泣き具合を気にしすぎちゃったかもしれません。あとセリフのすべてに前向きさや希望が込められている気がして、それがちょっと単純に感じてしまった。
特にフレディは、映画であまり口数が多くないということもありましたが、内面の孤独さはうかがえても、複雑さが物足りなかった。
これは私が勝手なフレディ像を抱いてるからかも。
誰にとってもフレディの内面をうかがい知ることは難しかったのかもしれません。
もちろんクイーンの曲が流れるところは爽快でした。
そしてあのフレディ役の役者さんのパフォーマンスがすごい!
ブライアン・メイもそっくり!
本人じゃないよね?と思うほどでした。ライブ・エイドも圧巻で・・・
フレディが亡くなったのは1991年。
私が高校生の頃です。
この映画は、クイーンを完全に再現してくれたのですね。
フレディのステージを見たかった多くの人の願いが叶ったような。
あのライブ・エイドのシーンを全世界で共有できたなんて感動的です。
クイーンを知らなかったという人まですごかったと口をそろえる。
あのライブシーンは多くの人にものすごいインパクトを植え付けたのでしょうね。
クイーンをよく聴いてる方ならば、クイーンの曲はフレディだけじゃなく、メンバー作のものも多くあるということを知ってらっしゃると思います。
私が好きなのはブライアン・メイの曲。
「セイヴ・ミー」とか「ナウ・アイム・ヒア」
超メジャーなものだと「We Will Rock You」
そのほか、複雑で難解な曲も作ってるメイです。
ジョン・ディーコンの曲にも有名なのありますね。
「マイ・ベスト・フレンド」は温かい曲だし、「地獄へ道づれ(Another One Bites the Dust)」はかっこいい曲!映画を見るまでは、フレディとブライアン・メイ以外にあまり思いを馳せたことはなかったのですが、映画ではメンバーの性質がよく浮かび上がってるようでした。
映画を見た方にしかわからないかもしれませんが、クイーン4人のホロスコープをちょろっと見てみようと思います。
フレディ・マーキュリー(ボーカル)
太陽:乙女、月:射手か山羊
水星:乙女、金星:天秤、火星:天秤
木星:天秤マーキュリーとは水星。フレディは乙女座ですが、その支配星が水星ということまで知ってたとするならば、占星学に親しんでたのじゃないかなと思えます。
ブライアン・メイは天文学者だし!しかしフレディのホロスコープは、思ったほど激しくありませんでした。

オポジションは、もし月が射手だったら双子座天王星とありえますが、微妙です。
スクエアもないのです。
ただ、火星が天秤だとこじらせ傾向!映画では、孤独に耐えられないフレディが自宅で派手なパーティーをするシーンがありましたが、ウィキペディアによると、老若男女の乱行パーティーなども開催されてたようで。
なんとなく天秤座の金星・火星・木星・海王星・キロンからその派手さや賑やかさ・無秩序さがうかがえる気がします。でも「ボヘミアン・ラプソディ」にオペラの要素を取り入れたりセンスも表れてそう。
体の均整とかかっちりしたパフォーマンス・その美しさをアピールするフレディの姿とも重なる。
男性からも女性からも愛され、いかに多くの人を惹きつけたか、ということもこの天秤群っぽいです。
クイーンとなってからのフレディは、プログレス太陽も天秤座でした。そしてなんたって乙女座の太陽。
「ボヘミアン・ラプソディ」のレコーディングシーンでも、その「細かさ」とか妥協のなさが表されてました。
かっちりした動きは、天秤的美しさとも言えるけど、乙女的ストイックさとも言えそうです。ブライアン・メイ(ギター)
太陽:蟹、月:獅子
水星:蟹、金星:蟹、火星:双子
木星:蠍なんとブライアンと私は太陽と月星座が同じでした。
だから惹かれるのかな…。メンバーのホロスコープのほうが結構強いのです。

映画ではブライアン・メイがクイーンのことを「家族だ」とよく言っていた。
さすが蟹座!!
私はブライアン・メイのパーソナリティーなど全然知らないのですが、作った曲とギターの音色だけで一時期すごい惚れちゃったのです。
知性も感じるし(実際天文学者でもある)、すごいあったかい曲も作るんですよね。
ビートルズの中のポール・マッカートニーみたいな感じでしょうか。
難解で哲学的な曲も作るけど、みんなが親しめる曲も作れる人というか。
蟹や獅子にこれだけ星が集まってるところを見ると、サービス精神旺盛な人なのだなぁ…なんてうっとりしてきます。ブライアン・メイもオポジションはなし。
水星金星が海王星とスクエアです。
これは美しい曲を生み出せるアーティスト性に思えます。
フレディ晩年あたりのブライアンのP太陽は乙女座なのでした。
ロジャー・テイラー(ドラム)
太陽:獅子、月:獅子
水星:獅子、金星:獅子、火星:蟹
木星:山羊獅子座が強いロジャーです。

映画でも結構ドヤな感じだったでしょうかね。
フレディと衝突してるシーンもいくつかありました。
私は日本版でこの映画をやるなら、ロジャー役は山本耕史さんがいいんじゃないかと思いながら見てました。
だから泣けなかったのかな。
ロジャーの代表曲は「RADIO GA GA」
みんなかっこいい曲を作れるのですね。蟹座初期度数に火星・天王星があるから、「クイーンとは家族」ってロジャーもちゃんと思ってたはず!って感じちゃいます。
またロジャーもフレディ晩年のP太陽は乙女でした。
ジョン・ディーコン(ベース)
太陽:獅子、月:魚
水星:乙女、金星:乙女、火星:獅子
木星:牡羊映画でも穏やかそうに描かれてるし、ネットでちょっと調べてみても本当に穏やかそうで、解散危機を何度も救ったのだそうです。
月が魚座でしたか!
そんな穏やかなジョン・ディーコンも、獅子座で太陽ー冥王星コンジャンクションです。
実はフレディ以外はみんな太陽や月と冥王星が接している。
この冥王星がどうもフレディに見えてくるのです。記号をずっと見てると、あの角刈りに見えてきませんかね…。
獅子座の冥王星なんて、「見せる・魅せる」ことにとことんこだわったフレディそのもの…。そしてジョン・ディーコンも、フレディの晩年3年ほどはP太陽が天秤だったとはいえ、それまでの30年はずっとP太陽が乙女。
乙女と獅子のあたりでクイーンはつながれていたのでしょうかね。そんなジョン・ディーコンの温かい曲。
外国の方のホロスコープを見るというのは、なかなか難しいんじゃないかと思ってました。
でも映画で表れていたメンバーの人柄が、よりリアルに感じられて嬉しいです。
ただ、フレディだけがやっぱり謎多き人に見えたのですよ。
いいところだけをピックアップしてるようにちょっと見えちゃったというか。
あんまりリアリティー感じなかったというか。
フレディ・マーキュリーの内面やパーソナリティーにぐっと迫った作品なども見てみたいと思いました。
「ボヘミアン・ラプソディ」、なんたってブライアン・メイが映画の中でも優しげにアイコンタクトしてるのがたまらなかったです。というわけで最後は私の好きなブライアン・メイの曲。

