地星座の人
私の知り合いには月が地星座の人が多く、太陽も地星座だと長い付き合いになりやすい。
とりわけ月が山羊の知り合いが多いです。
「バッサリ切る」と言えば風星座が思い起こされがちですが、地星座の人こそバッサリタイプと思う。
例えば月が地の人は、翌朝の予定が早いと「じゃ、今日はこれで」と早々に食事を切り上げる。
私も金星火星が地星座なので、「だよね」と理解はできるものの、何せ月が獅子の火なので心の中では「なんだよ…早すぎだろ…」とかボヤいてる。
かつて私も終電を気にするタイプだったとはいえ、目の前の盛り上がりに負けて「オールで飲むか!」という決断をしたことは何度もある。
目の前の祭り状態に弱いんですよね。
うちは、とある花火がよく見えるポイントにありますが、地星座の人は花火の日に遊ぶのを避ける。
「花火が観れる!」ということより、「行き帰りの混雑に巻き込まれたくない」と思うらしく、「その日はやめとく」と言われてしまう。
月が火星座の人を誘うと「行きたい!行っていいの?」と話が早い。
とはいえ、15年くらい前なら「ウチくる?」「いくいく!」みたいなことがしょっちゅうあったけど、今じゃみんな家族がいて、各々で盛り上がりを楽しむはずなので花火に誘えそうな火星座はいない。
太陽火星座の人は今でも「いくいく!」と言ってくれるけど、月が地星座だとそのあと急にブレーキ踏みますよね。
「…のはやまやまなんだけど…」という事情が何かしらある。
事情があるんだけどいっちゃえ!と乗り越えてくれる人は、火の人もだけど、水の人も。
でも水星座は「情」の決断なので、つまり「sikiちゃんが寂しそうだから」みたいな決断だったりするので、本人からは「本当は早く帰って寝たかった」という脂汗がにじむ。
私も太陽水なので、「いいよいいよ、早く帰りなよ。大丈夫だよ、花火1人でも…」と。
水星座って相手の顔色を気にするうちにワクワクが消滅しますよね。
「ううん、一緒に花火見るよ!」と決断してくれるのも水星座の人として、「気を遣わせたなぁ〜」という罪悪感でギスギスも発生しがち。
あと「あの子も残るなら私も!」みたいな、「誰か」の存在で決定が左右されがちなのも水星座の人と思う。
風星座の月はどうかというと、普段から「思わせぶりなことはしない」がモットーみたいな人なので、こちらとしてもいろんな期待値が低いです。
「ソロ活」の江口のりこみたいな一匹狼タイプが多いですね。
「来ないでしょ?」と頭から決めつけたくなるような。
ちなみに江口さんは太陽牡牛、月天秤。
「たぶんダメだろーな」と、こっちとしてもダメ元で誘うので「うん、ダメ」と言われてもあっさり引き下がれるし、「行きたいな」と言われればテンション一気に上がる。「マジで?」と。
風の人ってなんか結界張ってるというか、こっちを調子に乗らせない不思議なバリアがあるんですよね。
「たぶんNOと言うだろう」と人に思わせる低温感というか。
絶対断らなさそうなニコニコ笑顔でも、なぜか本気にさせない低温感があるんですよ。
特に天秤ですね。双子と水瓶はさほどニコニコしないから。
月だけじゃなく、金星火星などで風星座が目立つ人もそんな感じ。
太陽風の人は一見さらっとしてるけど、月が地星座なら「約束は必ず果たす」という義理堅さがにじむし、月が水なら「なになに?」って結構距離を詰めてくる。
月が火の人は意外に「みんなの動向」を気にするタイプかも。
自分1人で行って気を遣うのは避けたいけど、みんな参加なら楽しそうかな?という決断スタイル。
太陽や月が地星座でも、金星火星やASCが火星座なら、「いっちゃえ」みたいなはみ出す熱さは備えてるはず。
昔は火星座先輩みたいな人がうようよいて、「終電で帰る」という当たり前の選択をする人が変わり者呼ばわりされていた。
「終電?お前おもしろいね?」と顔を覗き込んでくるような。
終電選択者がみんな地星座の人ってわけじゃないだろうけど、「野暮」と言われがちな真面目さを地星座の人はまっとうに備えている。
例えば「もう夜遅いからLINE返信は結構です」と22時台に送ってくれるような。
「少し遅れます(汗汗)」と数分の遅刻で送ってくれるような。
金星火星が地星座の私にとっては大きな安心感につながります。
火の月の自分のやっかいなとこは、安心感を何より求めるくせに、ワクワク・ドキドキもこよなく愛するところ。
飽きっぽいし、「つまらない」とか思いやすい。
風星座持ちは話のネタが次から次へと溢れ出てくる。
水星座持ちは「だよね〜」という共感と、「もっと聞かせて」という関心が心地よい。
同じ火星座持ちとは「笑い」が会話のベースに自然となっている。
地星座持ちとはネガティブ気味な不安感を分かち合える。
誰しも相手との会話で月や水星・金星っぽさが総動員されてるはずなので、「心底つまらない」なんてことはないはずなんだけど。
なまじ自分も地星座がちなのではみ出しきれなかった鬱屈をいまだ抱えてる。
季節の行事前にはいまだに心がざわめく。
盛り上がりに埋もれたい気分と、混雑に巻き込まれない保守の気持ちと。
それでも保守を選択しがちで、「これでよかったんだ」と言い聞かせるのとは別の気持ちがいつもどっかにある気がする。
「本当によかったのかい…?」という老婆になった自分が人生の後半から問いかけてくるような。
だからガッカリを盛大に揶揄する自分にも付き合ってやらなきゃな、とこの歳になってますます思います。
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