友達備忘録
友達といて何が楽しいって、「引き出される感覚」かなと。
「嫌だな」と思ってたけど内側に押し込めてたようなことを目の前の友がズケズケ言ったりする。
モヤモヤが言語化されたときのあの爽快感ったらないですね。
友よ!!と目に星をたたえながら感動で震えたりしてる。
共感とかシンクロも楽しい。
そうそうそう!!!と激しくうなずくときのあの満たされ感ね。
小学校入学時、友達を作ることにしばらく戸惑ってた記憶。
家が目の前の幼なじみにはいまさら感があるし、すでに仲良しの誰かとつるんでる。
うちに来てくれた友達は小1なのにとても冷めていて、嘘つきだった。
天井でゾウやライオンを飼ってると言っている。
なぜうちに呼んだかわかんないけど、誰でもいいから来てほしかったんだろう。
だけど夏休みにはクラスの人気者・まーちゃんがうちに泊まりに来て、翌月くらいには私がまーちゃんちに泊まって…なんて交流ができていた。
誰よりも笑い声が響くまーちゃんとなぜ友達になれたのか全然覚えてない。
まーちゃんは「ひょうきん」とよく言われていた。
よく笑うし、笑わせるし、その声は大きい。
そして先生にひいきされるくらい可愛らしかった。
そしてまーちゃんはエロに興味津々な子だった。
「ドラマで男女が抱き合うシーン=S○X」という乱暴な知識もまーちゃんから教わったし、まーちゃんの両親の部屋になぜ入っちゃいけないかも聞いたことがある。
なんでも「ティッシュがときどき落ちてるから」と、わかるようなわかんねーようなことを言っていた。
まーちゃんの誕生日は今でも覚えてる。
なぜならタモリと同じだから。
獅子座。
ただ、月が水瓶か魚かは不明ですね。
あのユニークさを思うと水瓶じゃないかと思うけど、自分のことを「可愛い」とよくわかってた気もするので魚かもしれない。
「コックリさん」や「りんごちゃん」を一緒にやったときのぶりっ子声は魚っぽい。
なぜ仲良くなったかを星から見るならば、私の乙女座初期度数金星と、まーちゃんの獅子座後半太陽が重なってたからだろう。
でもあのころの自分は、エロでもなんでもオープンにしゃべるまーちゃんにただワクワクしてただけで、自分が何をどう表現する子だったかが思い出せない。
自分が言葉にできないあれこれを表に出してくれるまーちゃんが大好きだった。
だけどクラス替えになると、そんな友情もあっさり終わるのが小学生。
ただ、小3・4年の私が仲良くなったのもまた獅子座の子。
彼女の誕生日も覚えてる。フジテレビの日だから。
「アコ」と呼んでいた。
彼女との友情は中学まで続く。親友だった。
りぼんで連載が始まった「ちびまる子ちゃん」に2人してゲラゲラ笑って、なぜか2人して大槻ケンヂにハマったりした。
「私らしさ」をがっつり引き出してくれたアコ。
中1には2人してイカすバンド天国にハマり、まーちゃん以上のエロ情報を教えてくれたのもアコ。
私は夫婦が同じ部屋にいれば子どもができるものと思ってたけど、「いやいや、S○Xだから」と教えてくれた。
あの日のまーちゃん情報とアコ情報がつながった!
私は自分よりずっと年上ばかりがいる家で育ったからか、そのあたりの情報がうまく閉ざされてたっぽく、とはいえエロへの興味はずっとあった。
それをまーちゃんとアコが満たしてくれた気がする。
「笑い」に関しても、小学生の私が無邪気に楽しむことを上のきょうだいが「くだらねぇ」と一蹴するから、ただ無邪気に年頃っぽいことで笑いたかったんだ。
きょうだいはなんでもかんでも私の興味を上から目線でジャッジして、ダセぇとかウケねぇとか。
そんなジャッジもかわせるようなマイナーカルチャーに惹かれていく流れは必然だったのかもしれない。
きょうだいもよく知らない世界へと。
中学ではアコの他にも友達が次々できた。
オークマ牡羊座…「怒りの表現」「反逆ポーズ」に大いなる影響を受けた。
タキ山羊座…「可愛い」とはどういうことかを学んだ。
まいちゃん蟹座…おしゃれと笑いと恋を楽しんだ友。
しらちゃん山羊座…部活を頑張ることと、頑張りの外にあるゆるさを楽しんだ。
すがちゃん蟹座…体の変化や生理など誰にも言えない悩みをよく話した。
オークマとは中1だけの付き合いで、中2になったら廊下ですれ違っても目も合わさなかった。
なんなら睨まれたりする。
オークマのおかげで私は「笑い」以上の「怒り」というダイレクトな感情表現を引き出された気がするけど、担任やクラスの男子に「お前ら感じ悪い」と言われてから私は引っ込めるようになった。
人目を気にする蟹座ですからね。
そんな私を「ひよったな」という目で見るようになったオークマ。
オークマは卒アルで斜め45度の睨みをきかせてたけど、3年間彼女の怒りは鎮まらなかったのだろう。
タキは東京の芸能事務所に所属してたけど、「可愛らしさ」「選ばれ」ということにいつも脅かされててメンタルが安定してなかった。
小学生までは「一番可愛い子」でいられたのに、東京という世界を知って愕然としたらしい。
よくうちの門の前で「苦しいの…」と泣いていた。
そのくせ彼氏までできてすべてを真面目にこなそうとするタキはいかにも山羊座だった。
まいちゃんは親とよく都内に遊びに行くようなおしゃれな子で、私はタキより可愛いと思ってたけど、本人は「私なんて…」と謙遜する子。蟹っぽい。
とはいえ親が美容師だからか奇抜な髪型をよくしてきた。
キョンキョンみたいな刈り上げとか。
部活終わって帰ると、帰宅部のまいちゃんが私の部屋から「やっほー」と手を振ってたりする。
「shikiの部屋で待たせてください〜」なんて言ってあがったんだろうけど、その展開は漫画みたいでとても嬉しかったのを覚えてる。
ちなみにまいちゃんは今、私の母親の髪を切ってくれている。
喧嘩したことのない温かい友。
中1までは火星座の友達で、中学後半からは蟹ー山羊の友達。
火星座の友からは「笑う」「怒る」「楽しむ」という感情表現を存分に引き出され、蟹ー山羊の友からは恋愛やおしゃれなどで「社会性」を学ぶという、今後の「自分のあり方」の指針となる像を目の前で見せてもらった気がします。
それでも「私らしさ」というのがなんなのか、中3でもよくわかってなかった。
なぜなら中3のときに男子から「お前、暗い」と言われ、衝撃を受けたから。
アコやまいちゃんといつも笑ってる私のどこが暗いのかとんとわからなかったけど、何かしらのマイナー性がにじんでたのかもしれない。
高校に入って最初に仲良くなった子は「恋愛しなくちゃ!」という勢いの強い子。
蠍と牡牛の子たち。
私の火星が牡牛だからか、蠍座が8室だからか、「性」のあたりが小学生とは違う具体性でもって意識にのぼる時期。
そんで金星期なので、髪型や靴下の丈にこだわったり音楽を心から楽しみましたよね。
カラオケ全盛期。ZARDとドリカムばかり歌ってた。
友達は自分を映し出す鏡のよう。
一緒にいることで「私らしさ」が浮き彫りになる。
家族内の自分が決して無口だったわけじゃないのに、友達と家族ではなぜ見せる顔や選ぶ言葉が違うんだろう。
家族はまるで子宮みたいだった。
ずっと守られたかったはずなのに、ある時どうしても出ていきたくなる。
ひどく傷ついても、家族にどうしてもらおうとは思わない自分になっていた。
友達じゃないと育まれない何か。
「私ってこんな人だったんだ〜」「こんなことを楽しむ自分」
友達がどんなに風変わりでも愛らしかったのは、多分自分の一部でもあるから。
ところが好きな人・恋愛相手となると引き出されるものがまた違いますね!
それはまたいずれ。
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