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ゆめぼしブログ

あらゆる感想を興奮のまま綴るブログ。 昭和〜平成初期のドラマ・音楽が特に好きです。 星を絡めたりもします。

自分に孤独は必須な気がして

「今ものすごく孤独」
そういう夢を時々見る。
街のどこにも居場所がない。

私は人と近しい関係になると態度が雑になることを自覚している。
まず、目を合わせて微笑み合うみたいなことをしなくなるのです。
そんなん恥ずかしいだろ、みたいな態度にいつからか変わってしまう。
それを許してくれるのは母親しかいないと思う。
だから母親以外の誰かと強固な関係を築く旅に出たのに、うまくいかない…みたいなことをずっとやってる気がします。

すごく好きな人から雑な扱いを受けるのも悲しい。
「こっちだって!」と、マウント返しみたいなことをする。
私が雑っぽくなるから相手もそうなるのかもしれない。
どんなに大好きで交際しても、1年経たずに雑味が出る。
でも、そんなに悪いことなのか。

人と距離を取ろうと心掛けたのは40代になってから。
それなりの距離があればこそ、相手にすごく尊重の念を抱けるし、そのモードが継続する。
相手を大事に・愛情深く思える距離感。
だけど、それだと「心が埋められる」という感じはない。
孤独が常に胸をそよそよして、孤独と尊重ってセットなんだなという諦念に今向かおうとしている。


失敗があるのです。
すごくすごく親しい友がいた。
「あなたがいてくれれば私はいいの」とまで言ってくれた女性。
家に誰かを招いて料理を振る舞う、というのは私にとってよっぽどのことで、それは彼女にしかしていない。
時に涙を見せるほど心を開いた。
でも、家族みたいに錯覚してしまったのです。

彼女を把握できない時間にすごくイラついてそれをぶつけたり、なんでも味方してくれる一心同体感を期待した。
いや、言葉では「味方よ」みたいなことを言うのに、職場での態度がどうもそう見えない。
友達としてだけど、大好きすぎて振り回されすぎて、思い通りにならないことを「不信」と結びつけてしまい、一度喧嘩してから実質友達解消となりました。
恋愛の破局状態とほぼ似ていた。

「私のこと考えてよ!」って求めすぎたのは、相手の気持ちや都合を考えない自分の雑さから来てると思ってる。
今は職場で笑顔を向け合えるようになったし、彼女は変わらず優しい。
けど、雑なのに人に期待する自分への罪悪感と、「振り回された」という不信の気持ちが蘇るので、前のように戻れるとしても相当時間がかかるだろう。



近いと自分は期待する。
ふてくされると反抗期の中学生みたいな態度になる。
自分のこのあたりをどうにかしたいと思って幾年月。
近しくなって期待して傷つけ合ってしまうなら、永遠に尊重できる距離をキープしてたいもの。
孤独を選ぶしかないんだ。

もしくは傷つき合い上等で人と関わりまくって、ドロドロのムカムカのイライラの日々でありつつ「戻る場所がある」と思える関係に突入していくかだ。
かつてはそういうのこそあるべき関係性と思ってた。
言いたいこと何でも言って。
傷つけようが率直さに勝るものはないと言わんばかりに。

お母さんの子宮に戻りたいんだろうか。
はたまた4歳くらいの自分と父親との関係をずっと求めてるんだろうか。
どんなに雑でもお姫様のように許されつつ、愛情たっぷり注がれる関係。
でもそんな願望は自分だけじゃない気がする。

近しいことによる弊害って、すごく可視化されて。
家族も恋人関係も、かつて耐えてたことの中にモラハラ要素が見出され。
もう耐える必要はないんだよと思う。
でもある程度耐えなきゃ、関係は結ばれないんじゃないかとも思う。
その「関係」って「家族」とか「恋人」とくくられるものだとして。
だから人は関係を選ばなくなっているんじゃないか。
関係がそんなに人を傷つけるなら。
互いの雑さにがっかりしては「もっといい人がいるはず」とさまようのなら。


人はなぜ深い関係を求めるのか。
いや、そうじゃなきゃ家族は形成されず、人口も増えないのでしょう。
でも私は合理性があるんだろうと思ってた。
くっつくことの実際的なメリット。
今、「精神の結びつき」みたいのがすごく「関係の理想」とされて、「近しくて、こんなにうまくいってるカップル」がSNSとかコラムで毎日のように紹介されたり申告したり。
うそでしょ?と思いながら読んでいる。
「ほんとだってば!」という続編も出されては読み、自分の深部をしっくりさせようとする。
とかいって、「そういうカップリングを形成できる人が人として最高レベル」という雰囲気に私は反発してるんだと思う。
何度「関係」に挑んでもうまくいかなかった自分が「お前は雑人間だからな」と言われてるようで。

そんな私にとって「関係」は合理的じゃない。今のところ。
近しくても尊重し合える筋肉がいつか、つくのかもしれないけど。


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