映画「SNSー少女たちの10日間ー」
(映画HPより)
U-NEXTに入ってたので観ました。
12歳に見える女性をいわばおとりとして、チャットルームで男たちからどのような誘いが来るかのドキュメンタリー的記録。
いや、おぞましい映画でしたよ…ホラー?ってくらい。
まずモザイクが不気味。
どんなモザイクかけても一本の棒が向こうにある。
男の顔へのモザイクが芸術的に不気味!!
よからぬ企みを宿す男の目ってあんなにキモいのですね。
口調は優しげな男。でも卑猥。
「怖くないよ・脱いでごらん」(オエっ!)
支配的で卑怯な男。
「脱げ。いいから脱げ。写真を送れ。ばら撒くぞ」(殺意)
落ち着かない男。
「テーブルの下で手を動かしてるの?」「えへへ…そうだよ」(ボエーっ!)
落ち着かない老人。
「右手が何か動いてるけど?」「金属を…磨いてるのさ」(スタッフ一同爆笑)
精神科医などメンタルのプロも待機しながらの撮影でしたが、12歳の少女に卑猥さをぶつける男のほとんどは小児性愛症の特徴には当てはまらないという。
ということはいわゆる普通の男。
中には少年少女のキャンプを企画している男もいた。
何が怖いって、「これまでも12歳と交際してきた」と言う50代くらいの男。
「家に居づらいなら僕と暮らそう」と誘って彼女は遠い外国から家出してきたという。
2人の間には誰にもわからない「本気」があるんだと男は言う。
家出してきた少女もいっとき本気の関係と思ったかもしれない。
歳を重ねた男は「本気」の言葉をたやすく紡ぐ。
だけど大目的は「性」であることは透けて見えるじゃないですか。
少女たちだってその魂胆がわかるのに、「言葉」にからめとられて動くことができない。
何を言っても決めても男たちからの上から目線で「甘いな〜」とか言われたりして、少女の勝気さに火がつきかねない。
「男ってやっぱみんな…」と絶望しかけたとき、少女と一人の男性との出会いがあった。
その感動の余韻でいつまでも泣いてしまいました。
顔つきからして違う。
私たちはきっと正しく判断できるはず!と思えてきた希望。

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