来世ではちゃんと分析
漫画「来世ではちゃんとします」にハマってて、5巻目に突入しています。
テレ東深夜でドラマもやってましたよね。
主人公の桃江役・内田理央さんが、ヤリたくて職場で悶えるとことか当時直視できなかった。
そんで録画をやめたのですが、作者のいつまちゃんが最近TVに出て漫画が紹介されていたのをきっかけに読み始めました。
漫画がすべて4コマ単位なのが読みやすいです。
他者に恋愛感情を抱かないアセクシュアルの子も出てくれば、出会いがないからといってナンパや合コン三昧というわけでもない男子。
自分が知ってる過去の恋愛漫画よりずっと現代仕様の恋愛事情・若者たち・人権意識・労働環境。
このあたりがすごく面白くて爽快・痛快。
それでいて大昔からずっとある恋愛の悩み・不安や依存のどうしようもなさにも心を寄せやすい。
今も連載続いてるんですよね。

(画像はAmazonサンプルより)
誰かを「いいな」と感じるとき、将来も何も考えずただ男!(女!)として意識しまくる、ということがある一方で。
「こういう金銭感覚いいよね〜」「健康に気を遣ってるんだ」とかって、やたら生活感のあたりでポイント加算しようとしてみたり。脳内で。
前者は女性だと火星、後者は太陽が発動しているのでしょうか。
よく言われるのが、火星は恋愛対象、太陽は結婚相手対象。
男性だと金星が恋愛対象、月が結婚相手対象。
主人公の桃江は常時5人以上のセフレがいて、それもこれも昔、結婚するとばかり思ってた彼氏にフられたショックを癒やすためと言う。
漫画を読んでると、桃江ちゃんは自分の太陽アンテナをもう信用できなくなっちゃったんじゃないかと思える。
火星が常に渇望してて、その火星に振り回されてるというか。
相手から「金星」でしか見られないことをすんごく悲しいと思ってるけど(月でも意識してほしい)、若くてグラマラスな自分はその金星で存分に応えてあげる、その時間を数人との間で繰り返して自分をなだめてる…ように見えるんですよね。
桃江ちゃん魚座だっけかな。忘れちゃったけど、セフレがまたしょうもない男たち。
イケメンだけど拘束癖があるセフレAとか、基本ハイスペだけど屈折してて、桃江のことを「ヤるだけの女」と割り切ってる男ばかり。
とかいって、桃江にまっすぐ愛着をぶつける大学生には応えられないという。
かなりあまのじゃくで暴走気味の火星なのかな。天王星が絡んでそう。
ドラマでは小関裕太さんが演じていた「松田」にもセフレがたくさんいて、こいつがまた魚座に星を持ってそうな、なんでも「いいよ」と言ううわべの優しさに長けた男。
松田に関わった女はみんなメンタルが不安定になっていき、その不安定さは異常でもあるけど「わかる」とも思っちゃうんですよね

松田みたいに境目をあいまいにしたまんまの男って本当にタチが悪い。
そんな松田には本命がいて、海外留学中の元カノ。地味系。
この「本命は地味系」ってあたりの普遍的な感じって何でしょうね。
松田は明らかに「月」と「金星」の女を分けている。
松田の金星は木星や海王星と関わりがあって、月は土星や天王星とアスペクトするタイプじゃないだろうか。
林という男は一見マッチョ系で私の苦手なタイプだけど、性のあたりの自制が利く人で真っ当な優しさというか責任感のあたりが信頼できる男。
倒れたお隣さん(女)を助けてあげたり、汚部屋の掃除をしたりする。
女性に対して潔癖なはずなのにね。
だって処女しか恋愛対象に見れないという。
林は金星の抑制が強いのかもしれない。土星が関わってそうです。
そして恋愛するには「月」の要素も切り分けられない。
松田みたいに金星オンリーで女性を見ることができない。そのあたりの悲哀さもおもしろいのです。
桃江の同僚の梅ちゃんがアセクシュアルで、美人ゆえに異性から「女」と意識されやすいんだけど、それをいつも忌々しく思う。
太田莉菜さんが演じてたようですがぴったりだなと。
すっかり火星エネルギーが減退している今の私は、梅ちゃんが感じる「恋愛賞賛」への違和感がよくわかるのです。

そもそも結婚なんてのは今じゃ、しなきゃいけないものでもなく、恋愛ムーブメントなどもぐっと突き放してみれば、「不自由でめんどくさい(自分に縁がなさそう)」という価値観できても不思議なことじゃない。
恋愛はオス(火星)とメス(金星)のなせるわざで、恋愛も結婚も自分に関係ないものと感じるならば太陽=夫ではなく、どこまでいっても太陽=自分でしかないはず。
ただ、誰もが父母から生まれてきてるので、太陽=父、月=母という無意識に組み込まれた形が自分の適齢期に「ひな型」としてボーッと浮かび上がるのも、これまた自然とは思う。
恋愛が面倒でも性行為のすぐ身近に妊娠があり、出産となれば誰かが必ず父になり母になる。
「来世では」を読んでると、火星金星、太陽月というのは、恋愛してても・してなくてもめちゃめちゃ発動したがってて、20代という若いうちはかなり持て余すものと感じるんですよね。
自分の若い頃を思い返してもつくづく思う。
昔は25とかで結婚・出産して、それじゃ遅い時代もあった我々のDNAは、それ以外の仕事や活躍、趣味・推し活など、何があのころのエネルギーに匹敵するかを必死で探って無意識をさまよっているみたい。
エネルギー全部が恋愛に向かうなら、そりゃこじらせると思う。
「来世では」の若い面々はCGプロダクションで激務をこなしてたりもするから、落ち着いた恋愛も結婚もなかなか縁がない。
ストレスが生活のメインで、それを癒やしたりする活動が「たまに」みたいに描かれてるところが心寄せられるおもしろいとこなんですよね。
私が特に気になるのが「檜山」というみんなのリーダー。
リーダーだけどめちゃ謙虚で尊重意識が高い。
秘かに漫画を制作してるけど自己肯定感が低く、風俗嬢に恋している。
収入をほとんど風俗嬢・心ちゃんのために使い、一緒に旅行に行くために高額なプレゼントまでしてしまう。
風俗嬢にガチ恋というやつですね。
心ちゃんの「うれしい〜」とかを真に受ける悲しさ。
檜山の責任感や漫画家としての才能を思うと、彼の太陽はかなり優秀さを醸し出すアスペクトなんだろうと思う。
木星や土星が良い感じで効いてそうです。
ただ、金星や月が海王星と関わってたりするのかな…
お金のつぎ込み方とか見てもだし、現実的じゃないものとの親和性が高そうだから。
でも優しい。心が広い。気前が良い。それで身を滅ぼしかねない危うさ。
自分自身を振り返っても、恋するときはいつも火星からという感じ。
「あ、この人…!」という衝撃から入る。
「この人、好み」「この人と何かありそう」
動物的な感覚で可能性を感じたり見通したりする。
そのウズウズする火星にGOサインを出すのはいつだって太陽だったのかもしれないです。
「ヤバそう?ヤバくなさそう?」という生活感のあたりを見極めまくって、「好きになっていいよ」と背中を押す。
そしたら結婚意識しないわけないですね。
人によっては太陽の検閲がない人もいるかも?
そういう人は結婚とかにとらわれない恋愛をするんだろうか。
ただ私の火星は海王星・冥王星とアスペクトがあるため、「いいかも!」と好意を抱くスケールが広め。
夢や運命感を抱きやすいというか。
それを土星合の太陽が「待て待て」と制御するにはものすごいエネルギー要りますね。
もちろん月や金星、水星なども総動員して状況判断や選択をしてるはず。
現状、自分の人生にセフレという選択は現実的じゃないのですが、太陽土星が結婚に結びつかない関係を強力に排除してるのもありそうだし、金星乙女の潔癖感も関わってそう。
水瓶や魚座に星があれば、また外惑星のアスペクトが強ければ、社会的な枠にさほどとらわれずにいられたのかな。
とらわれずにいたかった自分が「来世では」を読んで、「あったかもしれない可能性」を重ねて楽しんでいる。
優しい漫画でもあるので、寝る前に読むのが癒やしです。
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